地域政治の混乱

 安倍晋三氏が、勉強会を発足させる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120825-00000019-mai-pol
塩崎恭久官房長官菅義偉総務相も行動を共にする。メンバー全体が見えないが、少なくともこの3人が核となっているならまともな集まりになるだろう。 
 前回の衆院選前に、自民党守旧派老人クラブのリーダー森喜朗福田康夫麻生太郎などが潔く退場するべきだった。小泉純一郎さんはさっさと引退したではないか。この未練たらしい連中のため世代交代失敗という臭みが自民党につきまとい、第45回衆議院議員選挙で大敗をする。
 そして民主党の三代続く政権の不甲斐なさはあらためて言うまでもない。国難と言っていい体たらく。
 自民、民主ともに、守旧派、利権温存側の勢力と決別をしなければ、次は壊滅するだろう。そして国民は、しがらみから離れ、モノの悪い議員に鉄槌を下す、そのくらいのことができなければ、もう選挙権を返上したほうがいい。
 物事を理詰めで考えることのできる健全な保守勢力の台頭、これなくんば日本国は22世紀を迎えられまい。
 安倍晋三氏、渡辺喜美氏、平沼赳夫氏、田中康夫氏、中山恭子氏、そして橋下徹大阪市長など無欲な健全保守、日本国を愛するパトリオットが糾合し、第三極を急ぎ構築することが重要だ。
この時に、急ぐあまり政治屋という不純物を混ぜ込んではいけない。バカを取り込んでいくという愚だけは避けようね(笑)。

 さて、ワシャの地元の愛知県である。衆議院議員選挙区は民主11人、小沢系2人、自民1人、ミャーミャーさん系が1人。比例では、民主2人、小沢系2人。参議院選挙区では、民主3人、自民2人、みどりの風1人。比例で公明1人、みんな1人。
 衆参合計の勢力図は民主16人、自民3人、小沢系2人、その他4人というところか。これを見れば圧倒的に民主が多い。しかし、野田政権下では、次期衆院選で再選するメンバーはおそらく少なかろう。

http://www.asahi.com/politics/intro/NGY201208250032.html?id1=2&id2=cabcaicg
 今朝の朝日新聞、朝日デジタルはケチなのでちょこっとしか見せてくれない。記事を要約すると、河村ミャーミャーさんが国政政党化を目指しているが、橋下市長にも疎まれているし、ミャーミャーさん自身が名古屋限定ブランドなので、期待薄なのでは……、と言っている。
 昨日、間近の国政選挙をにらんで、ミャーミャーさんが講師になって「箱根選挙合宿」なるものを開催したらしい。120人の塾生が集まった。でもね、「議員になりたい人」=「議員にさせたい人」ではないということなんだよね。議員になりたくて仕方のない自分評価の高い人、つまり己が見えない人間が何百人集まろうとも、屁のツッパリにもならない、ということ。
 このミャーミャーさんグループ、チンさんグループが絡まって、その上に旧自民、ボロボロ民主、組合票、宗教系、サヨクなどが加わり、大混乱の様相を呈している。しかし、トップも含めて人材はそれほどいるわけではない。う〜ん、言ってしまえば、組織、この場合は地域政党ということになるのだが、組織はトップの力量以上の力は発揮できない。ミャーミャーさんにしてもチンさんにしても、調整能力はほぼなく、口にしたいくつものことが頓挫している現状は目を覆いたくなる。行動が浮ついていて、地に足がついていないのだ。
 お二人とも芸達者だから、「TVタックル」の時代劇で活躍するタレントは養成できるかもしれない。しかし、モノのいい政治家を撫育できるかというと、どうしても疑問符がついてしまう。このお二人には、いつまでも見果てぬ夢を見続けるのではなく、地に足の着いた地域行政に取り組んでもらいたい。
 国会議員を見渡してごらんなさいよ。老醜どころか死臭が漂ってきそうな爺様や、何をやりに国会議事堂に通っているのか、皆目見当もつかないど素人、地元でちやほやされることでいい気になっている世襲のおぼっちゃま。こんなのが束になったって、頭脳明晰な官僚どもに勝てるわけがない。
 それに比べると、今、地方の首長にモノのいいのが出始めている。橋下さんはその筆頭だが、思想信条は違っても、地域を良くしたい、そのために欲を捨ててかかっていくという気概が共通する。
 あるいは次の日本をつくっていくのは、賢明な地方自治体のトップとそれを支える地方の行政マンではなかろうか。
 愛知政界の混迷を収束させるためにも、ミャーミャーさん、チンさんにもそのことに早く気が付いてもらいたい。