総選挙始動

 前原民進党の凋落が止まらない。しかしそれは前原代表のせいではなく、党内にいる共産党に近い考え方を持っている連中が足を引っ張っているからである。それらの勢力はいっそのこと共産党と一緒になってしまえば国民にとってはすっきりとした形になっていいのだが。いろいろとあるんでしょうね、政治の世界は。

 小池新党はまったく日本維新をなぞっている。小池人気で一気に中央政界に橋頭保を作りたいというのが寝業師小池の目指すところだろう。「政権選択選挙になる。候補者はしっかり吟味して多数立てたい」と小池氏は言っている。ぜひ、日本維新の轍を踏まないように候補者を吟味してほしい。くれぐれもバッタモノが紛れ込まないようにしてね。

 名古屋のバッタモノの鼻息が衰えてきた。河村たかし名古屋市長は、たびたび小池氏サイドに新党結成を呼び掛けていた。そりゃそうだ。ミャーミャーさんがこしらえた地域政党減税日本」が青息吐息なんだもの。よそから力を借りないと立て直しなんて不可能になっている。それで小池氏サイドにラブコールを送るものの、向こうだってバカではない。組む相手がどんな人間なのか見極めている。小池氏サイドには、適当な距離をおいて適当にあしらっている、そんな印象がつきまとう。先般、BSフジの「プライムニュース」で細野豪志氏は、「ミャーミャーさんと組むことはあるのか?」というキャスターの質問に、笑ってまともな答えが出来なかった。しょせんその程度にしか見ていないということなのだろう。しかしミャーミャーさんそんな冷たい風に気づかずに、自分が衆議院に出たいと思っている。しかしアホを任せる……間違えた、あとを任せる後継者がいないので、衆院選出馬については「時間をちょうだい」と逃げている。
 このことについての朝日新聞の記事に名古屋市のベテラン市議の発言が笑える。
「自民、民進、公明3党は誰も辞職に反対しない。のし付けて、どうぞどうぞ、だよ。8年間停滞した市政を取り戻さないといけない」

 山尾氏はいるし、豊田氏はいるし、今度の総選挙は目が離せない。