選挙雑感

都知事選】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012121600597
 16日、午後8時。東京都知事選の結果が飛び込んできた。早すぎる。猪瀬氏の圧勝か。石原都政が評価されているということだろう。猪瀬氏なら、またおもしろい東京都政をやってくれるに違いない。

 さて、ようやく総選挙も終わったので、言いたいことを言わせてもらおう。
共産党
 それにしても共産党というのはよく解からない政党だな。まず、どうでもいい人材を全選挙区に立ててくるというのはいかがなものか。絶対に選挙区で勝てないにも関わらず泡沫候補を立候補させてくる。党勢の確認はできる。比例区の得票にもつながるだろう。しかし、立候補すればその候補者の名前を印刷したり、選挙でも開票のブースを設えたりとけっこう手間なことが多い。オリンピックじゃあるまいし、参加することに意義があるとはけっして思えない。泡沫候補でも候補者が増えれば、不勉強な有権者にとっては、目がチラチラして邪魔になるのだ。
 まぁこの全選挙区立候補のおかげで比例8議席を獲得しているのだからある意味で成功なのかもしれない。それに共産党シンパの実数も把握できるからいいか。
【スッカラ菅と仙石鼠】
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121216-OYO1T00689.htm?from=main2
 めでたい。東京18区の皆さん、徳島1区の皆さん、ありがとう。ようやくこれで、国賊に断罪ができた。とどめを刺してほしかったが、まあ第一段階としてはこんなところだろう。武蔵野市府中市などの産品は知らないのでどうでもいいが、鼠の落選でやっと徳島の酒を解禁できる。「瓢太閤」など美味い酒があるからね。
【小沢マジックの終焉】
 小沢一郎氏率いる「日本未来の党」は大惨敗だった。61議席共産党と同数の8にしてしまった責任は大きい。小沢氏が、国政を思うなら、自分は身を引いて仲間の何人かを「日本維新の会」に託すべきだった。それができないところが小沢氏の限界だろう。自分を見限った福田衣里子さんを比例順位の最下位にするなど大人げない行動も多い。もう70歳、退場してもらっていい議員の一人だ。
【凸凹コンビの終焉(笑)】
 河村名古屋市長の足元が崩れた。民主の牙城というか、河村ミャーミャーさんのお膝元の愛知1区がいい加減な河村一派に「NO!」を突き付けた。愛知13区では、東京から降ってきた小林興起さん、ミャーミャーさんをポスターに摺りこんで大村チンさんの広報版にバンバン貼っていたが大惨敗を喫した。ようやく愛知県民も現実が見えてきたようだ。烏合の衆でしかなかった「日本未来の党」はこれで消えてゆくし、そんな烏合の衆にしか迎えてもらえなかった河村さん、その鍋のなかにすら入れなかった大村さんの先も見えた。
【自民大勝】
 自民が大勝をしたからといって過度な期待は禁物だ。なにしろモノの悪いのが多数紛れ込んでいる。何人か名前を挙げれば、群馬4区の福田達夫、同5区の小渕優子、愛知6区の丹羽秀樹、岡山4区の橋本岳などである。これらはみんな世襲議員で、経歴も似たり寄ったり。首相の御曹司である福田、橋本はともに慶応大学から三菱というルートをたどっている。世襲が必ずしも「悪」ではないが、ボンクラが出てくるのならばこれはいけない。世襲ボンボンや世襲嬢様には、それを払しょくするべく必死に働いてもらおうかい。
 自民党総裁の安倍さんも、幹事長の石破さんも、今回の大勝については謙虚である。この気持ちを自民党代議士たちが共有できれば、あるいは自民党は再生できるかもしれない。しかし、それをさせないところが自民党自民党たる所以で、ロートル町村(北海道5区)や強面大島(青森3区)などが生き残っているが、今、紙面からロートルをチョイスしていてずいぶん減ったなぁと思った。絶滅危惧種だからもういいか。
【田中帝国の崩壊】
http://www.asahi.com/politics/update/1213/TKY201212130726.html
 早々と田中真紀子さんの落選が決まった。自民党の長島さん、元の山古志村長が田中帝国で一矢を報いた格好だ。田中さんとは話したことはないが、長島さんとは一度だけ話をさせていただく機会があったが、腰の低い丁寧な話し方をする人だった。「モノがいい」と思ったものである。前項の絶滅危惧種もそうだし、田中真紀子さんの退場も一時代の終焉を感じる。
【愛知14区】
 前回の衆議院選挙でなんだか判らないオバサンが民主比例のケツッペタで紛れこんできた。3年余にわたって国政の場にあったが、何をしているのか地元には皆目見えなかった。まぁたまたま小沢マジックで当選を果たしたってことは自分自身もよく解かっているはずだから、今回の選挙は身を引くだろうと思っていた。その議員の関係者がこの日記を読んでいると聞いたので、一応、「もう次の選挙に出るなどという暴挙だけは止めてほしい。静かで堅実な人生を取り戻すことが大切だ」と注意はしておいた。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/searchdiary?word=%B0%EB%C3%AB
 でも届かなかった。何を血迷ったか、民主から選挙区の候補者になって打って出てきたのだ。その結果は、大惨敗、有権者をなめるなと言いたい。3年間、国会でただ飯を食ってきた役立たずに票が入るはずがない。いくら逆風があったからといって8分の1しか票を得ていない。14区の有権者は賢明だった。というか自分自身をもっていない愚者の自爆と言っていい。これで政治に関わるのはお止めなさい。普通の生活を営んでいくことが大切ですよ。
【愛知13区】
 もともと自民の強いところなのだが、自民、民主の差が1483票、辛うじて自民が逃げ切ったかたちだ。これほどまでに民主の逆風が吹く中でのこの辛勝はいろいろな問題を顕在化させた。
 このあたりの分析は、ワシャの地元でもあるのでじっくりと明日にでも(笑)。