曜日感覚

 吉田沙保里選手がレスリングで金。そして、小柄な日本人が獰猛なアングロサクソンを相手に大健闘をした女子サッカー、よく頑張った。
 ワシャは「日米決戦」と聞くと燃え上がる。テレビを揺さぶって応援したものだが、なでしこジャパンアメリカに惜敗す。クヤチー!
 でも、日本女性は大したもんだよ。

 8月4日(土)5日(日)と仕事をした。そうすると曜日の感覚が少し狂ってくるんですな。
 8日(水)に書店に立ち寄る。注文しておいた本が大量に届くからだ。事前に「商品出荷のお知らせ」というメールが配信され「到着予定日:2012年8月8日」を知らせてくれる。そこに曜日は記されていない。
 書店に入ってなにげなく入口横のラックを見る。およよ、「寅さんDVD」の最新が出ているではないか。一昨日も仕事帰りにこの本屋に顔を出している。その時に見過ごしたとはとうてい考えられない。隔週火曜日に出るので毎回楽しみにしているのに……。

 もうここで曜日感覚がずれていたんですな。ワシャの感覚としては、金曜日なのだけれど、実際には水曜日で、一昨日は月曜日だから「寅さんDVD」は出ていない。それでいいのだ。
「今日は水曜日で、このDVDは昨日の火曜日に出ました」と書店員に聞いて、初めて曜日を認識したようなわけであった。
先週の金曜日で先週が終わっている。その翌日の土曜日が仕事だったので、土曜から今週が始まってしまった。働きはじめの土曜から数えて今日で今週は5日目、つまり「土が月、日が火、月が水、火が木、水が金」という意識だった。だから水曜日なのに金曜日の感覚というわけなのだ。
書店員に本当の曜日を教えられ、ワシャはしばし立ちすくんだのだった。くどいようだが、ワシャ的には金曜日のつもりだった。つまり「明日は土曜日でお休み」と思い込んでいる。体もその方向で弛緩し始めていた。しかし、明日は木曜日、「土曜日まではあと2日間もあるぢゃん」。
 やけのヤンパチ、日焼けのナスビ、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよ、ときやがった。
 注文しておいたものも含め大量の本を買い込んだ。その量は紙袋二つになった。ワシャの大量買いに馴れている書店人も「持てますか?」と心配してくれたほどである。だって一週間が2日も延びたわけだから、本もたくさん読めるでしょ、という理由なのだった。やれやれ。