近江泥棒伊勢乞食

「宵越しの金は持たねぇ」と言やぁ格好はいいが、要はいつもピーピーの江戸っ子が、地方からきて江戸で金をしっかりと稼いでいる近江商人伊勢商人をあざけってこう言った。
「近江泥棒、伊勢乞食」
 貧乏人の負け惜しみに過ぎないが、どういう理由にしろ江戸っ子には金儲けをする商人が盗人に見えた。
 同様に、ヨーロッパには「泥棒の紋章と商人の紋章は同じ」ということわざがある。洋の東西を問わず、商人には盗人のような胡散臭さが付きまとうということか。

 どうも支那中毒大使の丹羽宇一郎や、経団連のお偉方を見ていると、そんなことを思ってしまう。