忙しくなければ面白くない

 先週はとても忙しい一週間だった。
 週の初めは、突然の北海道出張。3日間、道央を走り回り、戻ってきて残務処理に追われた。懸案がいくつもあって、それらを確認するだけで週末になった。それ以外に公的な飲み会が2つあって、それにも参加している。1つなんかは北海道から戻ったそのまま、打ち上げ会場入りをした。
 そして週末である。訃報が入った。母親の本家筋の末っ子(といっても60代)が亡くなった。土曜日を休養日と考えていたのだが、これでチャラになったわい。暑い日だったので、老母一人に行かせるのは心もとない。ワシャ自身も世話になった人だったので、老母に同行して北尾張まで出かけた。葬儀を終え、骨あげをして自宅に戻れば夕方だ。そこから書庫の掃除を始めたのだが、2〜3時間でできることなどたかが知れている。
 そして日曜日、この日は待ちに待った日だった。この日があるから1週間がんばれたと言ってもいい。
 まず、久しぶりに呉智英さんの講義が名古屋で開催される。テキストは、伊藤整『近代日本人の発想の諸形式』(岩波文庫)と芥川龍之介の『杜子春』だった。これは聴いておかなくっちゃ、ということで名古屋に出かけた。しかし、この名古屋行が大変なことになったのだ。