妖(あやかし)

 民主党の影のフィクサーを気取る仙谷さんが、こんなことを言っている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120522/stt12052220020006-n1.htm
 明らかに橋下大阪市長を意識した発言だ。
「政治は口を開けて英雄を待っていてもいいことはない。過剰期待と、幻想がついえたときの絶望を繰り返すだけで、私どもが人材を作るしかない」
 英雄を待っていてもいいことはないかも知れない。しかし、裏でこそこそ動き回る寝業師よりよほど上等である。期待もなにもしていないのに、独断で、あるいは自らと関係の深い団体や組合のためだけに働くサヨク弁護士あがりよりはるかにいい。そもそも国民がなぜ英雄を待望しているか、わかってものを言っているのか。仙谷という奸物が民主党を牛耳っているから、国民が失望しているのだ。
 徳島県に「首つり狸」という妖怪がいる。三好郡箸蔵村のとある谷に棲み、人を誘い出して首をつらせるのがうまいらしい。ところが最近は地元でこの妖怪狸を見かけなくなったそうだ。
 そう、「首つり狸」は人間に化けて東京に出た。そして、経済産業省の古賀茂明さんや海上保安庁一色正春さんの首を切ったりしている。だから今は「首切り狸」と呼ばれ始めた。
徳島県民は、妖怪をさっさと引きずりおろせ。

 この犯人なんかも物の怪の一種なんだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120523-00000006-mai-soci
 突然、人に切りつけて消えていく。妖怪カマイタチの変種だな。明らかに悪霊化している。写真を見ると人間のように見えるけれど、こやつはすでに妖怪だと思った方がいい。

 これなんかも妖が小さいうちに手を打っておけばよかったのだが、ここまで巨大になるとなかなか対処が難しくなってくる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120523-00000011-jij-int
 あるいは大妖怪ヌラリヒョンが彼の帝国に付いたのかもしれない。

 緑川ゆき夏目友人帳』(白泉社)を読んでいる。妖(あやかし)を見ることができる能力を持つ夏目くんと、その夏目に寄り添う「にゃんこ先生」と呼ばれる妖怪が、いろいろな妖怪、悲しい妖もいれば、強力な悪霊もいるが、それらと戦って次々と倒していくという典型的なパターン漫画である。夢枕獏の『陰陽師』や、名作『うる星やつら』などと同類のものだろう。範疇としては、少女マンガに入る。絵のタッチが優しく、妖怪がそれほど怖くないのも特徴で、読後感は「優しい寂しさ」といったところか。
夏目友人帳』を13冊かため読みしたので、頭の中が妖だらけになってしまった。だから怪しいヤツを見ると妖怪にみえるのだった。