旭天鵬初優勝

 いやー、久しぶりに感動した。旭天鵬の平幕優勝はみごとだった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120520-00000066-mai-spo
 旭天鵬、平成4年に17歳でモンゴルから日本にやってくる。その年の九州場所の星取表が手元にあるが、それを見ると春場所初土俵を踏んで、5場所目で序二段の72枚目にいるからなかなかのスピードと言っていい。しかし、この九州場所旭天鵬は全休している。これは、好角家の方なら覚えておられるだろうか。モンゴルからやって来た旭天鵬ら3人が、ホームシックにかかって場所直前に国に帰ってしまったという事件があった。その後、師匠の大島親方が現地に飛んで説得し、旭天鵬は日本に戻っている。あの時、日本に戻らなければ今回の優勝もなかったわけだ。良かったね、旭天鵬
 ワシャは傍若無人朝青龍が嫌いだった。同様に品格を重んじない外国人力士を不愉快に思っている。しかし、旭天鵬だけは別だった。彼は優しい性格をもった人で、土俵態度も真摯だった。日本人力士より、よほど日本人らしかった。
 平成4年には日本国籍を取得した。彼は、猫ひろしとは違って、心から日本人になろうとしている。だから、ワシャは彼をモンゴル人力士とは呼ばない。れっきとした日本人の関取だと思っている。
 横綱白鵬がパレードの旗手を務めてくれたのも良かった。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/sumo/?1337524687
 同郷の先輩の優勝に敬意を表し、かつ喜んでいるのが伝わってきた。日本語を解し、日本文化を理解し、日本国籍を取得している人間は旭天鵬であれ白鵬であれ大歓迎だ。
 
 大関陣の不甲斐なさを平幕の旭天鵬がよくカバーしてくれた。平幕優勝が平成13年以来というのも楽しい。
 ありがとう旭天鵬