はやぶさ精神を活かせ

 昨日、愛知県刈谷市JAXA川口淳一郎教授の講演会があった。これが大盛況だった。もちろんワシャも仲間とともに出かけましたぞ。会場となった総合文化センター
http://www.kariya.hall-info.jp/
大ホールは立錐の余地がないほどの賑わいだった。この不甲斐ない時代、市民は「はやぶさ」に一縷の希望を託している。たくましい日本、オンリー1の日本を国民は渇望しているのだ。
 さて、川口教授の講演内容である。
 もちろん、ワシャは講演会に行くのに、なんの知識も入れず手ぶらで参加するようなことはしない。これは師匠の受け売りなのだが、あらかじめ予習しておけば、講演会は倍にも三倍にも楽しめる。
川口淳一郎はやぶさ、そうまでして君は』(宝島社)
川口淳一郎はやぶさ世界初を実現した日本の力 描かれざる想いと真実』(日本実業出版社
『Newton 探査機はやぶさ7年の全軌跡』
などを読んで臨んだ。
 しっかり予習をしていったので、川口教授の話が充分に理解できたのだった(エヘン)。
 いやいや、そんなことはない。川口教授は、小学生にもわかるように、細かく噛み砕いて説明をされたので、アホなワシャにもよくわかったのだと思う。90分の講話は、あっという間だった。あ〜楽しかった。

昨夜、午後11時過ぎに福島県浜通り震度5弱の地震が発生した。「3.11」以来、感覚が麻痺しているが、震度5弱は、自治体の災害対策本部を立ち上げるレベルの揺れなのだ。東京電力は、「この地震による福島第1原発への影響はない」と言っているが、ないわけないだろう!震度5弱はとんでもない揺れなんだぞ。地面にくっついて立っている建物が影響を受けないわけがない。それに放射線量が高く機械すら入れないような原子炉の内部の状況をどうやって確かめたのか?本当に底まで影響が出ていないと言い切れるのか。
 今朝の新聞で、福島の地震の記事は、1段5センチの扱いである。その上に、どうでもいい南海トラフ津波の記事が、6段ぶち抜きで掲載されてある。昨日も書いたように、被害想定の基となるマグニチュードを変えたのだから、大きな数字が出てくるのは当たり前で、6段ぶち抜きで特集するほどの話ではない。むしろ、喫緊の問題は、南海トラフではなく、福島にある。東電の言っていることなど、信用してどうする。原子炉はまったく制御できてはいない。野田首相の言った「終息」などしてはいない。福島浜通り震度6強の地震が襲う可能性はある。南海トラフに気を取られる前に、まず、福島第1原発に総力を結集すべきだと思う。
 3億キロ彼方の小惑星イトカワ」まで「はやぶさ」を飛ばし、サンプルを採取し、一度は見失った「はやぶさ」を再びキャッチし地球に帰還させた、世界に冠たる技術をを日本は持っているのである。日本人の力があれば原子炉の一つや二つ制御できないわけがない。
 政府のバカタレや、東電幹部の阿呆どもはどうでもいい。東電の技術者たちよ、「はやぶさ」を見習って、必ずや勝利をおさめてくれ。それがまた日本人の誇りに繋がっていくものと確信をしている。がんばれ!