ある研究発表

 いやー、昨日は消耗した。午前中に外部委員を相手に、1時間喋りっぱなし、その後30分は質問攻めにあった。部下はいつワシャが立往生するか、期待して見ていたようだが、そう簡単には往生しまへんでぇ(笑)。
 午後は、社内研修の一環で、若手社員の研究発表があった。参謀本部の課長としては、3組ある発表のそれぞれにコメントを付けていく。これも傍で見るほど楽な仕事ではない。なにしろ発表をすべて聴いて、気の利いたコメントをしなければならないし、やはり、「ワルシャワがコメントする」ということで期待しているむきもあるだろう。ところどころで笑わせなければいけない。研究発表を聴きながら、漫談の台本を書いているような状況である。

 そんなことはどうでもいい。問題はその研究発表だ。
3組の若手社員は8カ月にわたって調査研究をしてきたわけだが、そのクオリティーはかなり高い。とくに3組目の社屋建て替えプロジェクトはレベルの高い調査報告書となっている。
前の担当課長は、時間が超過しているのも関わらずコメントがくどく長かったので、ワシャはコメントを短くしてしまった。そのために語り尽くせなかったことが多かった(一応、笑いはとりましたけどね)。もう少し誉めておけばよかったと、少し後悔している。あの3組目のメンバーは参謀本部に欲しいな……と思った。

残務処理をして、家にたどり着く。足りない頭を駆使したために頭の芯に疲れがこびりついている。よし、こういった時にこそ、九州の友人から送ってもらった「白霧島」を開けよう。それを湯で半分に割って3杯ほどキューッとやったら、コテンと寝てしまった。めでたしめでたし。