尾張名古屋共和国は終わりだ

 ワシャには未来を予測する能力などないから、思いつきの大予言と思ってもらった方がいい。
 まず、このニュースをご覧くだされ。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012012090021520.html
 名古屋市の河村ミャーミャー市長がまた適当なことを言い始めた。「尾張名古屋共和国」である。このニュースはテレビでもやっていてミャーミャーさんは「どえりゃあおもしろい街ができる」と吠えていた。
 ここで予言である。河村市長が主導で名古屋市、あるいは尾張地区を誘導していくと、間違いなく尾張名古屋は沈下していく。
 その根拠を言う。
 まず、名古屋や尾張三河に支えられているということである。「尾張名古屋」で「共和国」をつくるのだから、当然「三河」は国外という位置づけだ。そうなれば、尾張部を含めて愛知を支えてきた三河の製造業の経済力は、河村共和国には及ばない。
「減税減税」と叫んでいるが、すでに名古屋市は交付団体に落ちている。自前の財源では予算が組めない。そして周辺の市町も交付団体のめじろ押しだ。どうやって独立するのかがまったく見えてこない。
 河村市長を見ているとよくわかるのだが、マスコミ受けしそうな景気のいいフレーズを口にしたというだけのこと。この人の発言は全般にわたってその傾向が強い。要するに扇動屋なのである。
 もう一つ、それはリニア中央新幹線の開通である。東京―名古屋間を2027年に開通させるとJR東海は言っている。15年後である。15年というと、政治の世界ではそんなに将来の話でもない。今、いろいろな対策を練っておかなければ、あちこちに齟齬を生じてしまう。そのくらいの時期に差し掛かっていると考えた方がいい。
 まず、リニアの計画を見てみよう。東京―大阪間を1時間で結ぶ計画となっているが、そうなると東京―名古屋は40分程度になる。40分ですぞ。名古屋市役所から地下鉄で金城埠頭(名古屋港)まで44分もかかるのだ。いかに東京が近くなるのかがご理解いただけると思う。
 なにを言いたいのかというと、リニアができれば、名古屋にある支店はみんな消えてしまうということである。そうでしょ。40分で行けるところに、高い賃料を払ってオフィスを構え、現地従業員を何人も雇用して……なんてことをやりますか?その支出に比べたらリニアの運賃のほうが安価に決まっている。
尾張名古屋共和国」だの「中京都」だのくだらない御託をを垂れ流す前に、15年後にどうこの地域を維持していくか、東京一極集中、あるいは大阪との二極に挟まれて、そのときどう生き残るかに知恵をしぼれ。石原東京都知事、橋下大阪市長に比べると、どうにもおらが地域の河村さんは見劣りがする。