そろそろ若者に未来を託しませんか

 コラムニストの勝谷誠彦さんが、最近、「製造責任者」「選ぶ側の責任」ということを言い始めている。どういうことかというと、要するに「政治家が悪いと批判ばかりするが、その政治家を製造したのは有権者ではないか」ということ。
 12月19日のメルマガで、こんなこと言われる。
《『偽装国家』を書くに至る過程でもっとも私の疑問だったのは日本国総理になる森喜朗という人物を国会に送り出した石川県の方々はいったいどういう意識をもっているのか、だった。》
 ワシャもそう思う。自民党が旧態依然とした体勢から脱却できないのは、この人物の存在に依るところが大きい。昭和の政治家としては、多少の存在価値はあったのだろう。しかし21世紀になって、こんな夜郎自大な政治家はもういらないのだ。
 森喜朗には息子がいた。ゆくゆくは己の後継者にと森は思っていたが、あまりにもバカボンで放蕩や飲酒運転で自滅してしまう。これで森の後継者がいなくなった。そこで森を支援する連中が後継の目途が立つまで、15選だろうが、16選だろうが、森を推し続けるんだとさ。
 お前ら、製造者としての責任を取れよな。お前らが背負っている愚物がいかに自民党の変革を押さえつけているか、そしてそのことが国政を停滞させている大きな要因となっていることを自覚しろ。森喜朗支援者には、重大な過失がある。そのことについては大きな声を上げていきたい。

 元旦と3日の朝日新聞に「衆院選立候補予定者と情勢」という特集が載った。ざっと拾い出しただけなので、多少、違っているかもしれないが、70歳以上の立候補者が38人いる。内訳は、多い順に言えば、自民党21人、民主党12、国民新党3、たちあがれ日本1、その他1である。自民党が老いているのが一目瞭然だ。民主党が体たらくにも関わらず、ちっとも自民党に期待が寄せられない原因がここにある。残念ながら、老害政党にもう国政は任せられないのである。良し悪しはあるだろうが、一時代を築いた小泉純一郎は退場している。彼は、現在68歳だ。どうです?小泉さんより年上の議員が、今、自民党に必要でしょうか。
 ざっと名前を挙げよう。武部勤(70)北海道12区、加藤紘一(72)山県3区、福田康夫(75)群馬4区、森喜朗(74)石川2区、伊吹文明(73)京都1区、大野功統(76)香川3区、山崎拓(75)福岡2区、古賀誠(71)福岡7区、麻生太郎(71)福岡8区、久間章生(71)長崎2区、野田毅(70)熊本2区、衛藤征四郎(70)大分2区、保岡興治(72)鹿児島1区。
 どうだろう、どう見ても、一世代前の政治家たちばかりではないか。
もちろん、民主党にもジジイはいる。渡部恒三藤井裕久はともに79歳だ。石川県の沓掛哲男などは82歳である。ひどいものだ。
 でもね、民主党のことはひとまず置いておく。政権交代の受け皿となるべき自民党について言う。
少なくとも上に列記したジジイをなんとかしない限り、自民党に清新なイメージは醸成できない。相変わらず、小泉以前の老害政治を引きずっていると思われたままだ。老人がとにかく潔く身を引くこと、そのことからし自民党の再生はありえない。

 そこで、冒頭の話に戻るが、「製造者責任」である。もうすでに地域に利益誘導をしている時代ではない。日本国全体のことを考えていく大きな政治家が必要なのだ。どぶ板を直すことばかりに血道をあげているような、古い政治家はもういらない。
 老害政治家の支援者に言いたい。あなたたちが日本国を壊しているのですよ。森喜朗を国政の場に復活させているのは、目先の利益誘導しか考えていない石川2区の森の支援者たちなのである。同様のことは老害政治家を推す各地の支援者たちにも言えるし、老害政治家に投票している数々の選挙区民も同罪だ。
 安倍首相以降の自民大混乱、その後のつづく政権交代の自民の戦犯は森喜朗たちである。その戦犯をまた国政に戻すのか。その選挙行動がワシャにはまったく理解できない。
 目覚めよ。

(以上は朝の6時にUPした分、以下は帰宅後に書いた文)。

 つい今しがた(午後6時34分)入ってきたニュースである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120104-00000607-yom-pol
 参議院議員が現職でお亡くなりになられた。75歳である。そりゃぁ75歳にもなれば40代50代と比べれば頓死する可能性は高くなる。
 まさに大石議員はそのことを証明してくれたようなものだ。国会議員が年齢を重ねていなければ務まらないということはないと思う。