死諸葛、走生仲達

 う〜む、ウラシマさんの日記
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=106046&log=20091016
を読んでいて気が遠くなってしもうた。
 日本国の宰相だった人物が「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」の意味を知らないとは……(絶句!)
 この阿呆に活字の文献を求めるのは可哀相かもしれない。だったら、秋葉原までわざわざ出向いて漫画好きをアピールしていたではないか。せめて、横山光輝三国志』(希望コミックス)くらいは読んでおけよ。第59巻に「死せる孔明 生ける仲達を走らす」という章がある。そこをどう誤読しても「死せる中川、生ける保守を走らす」などという大馬鹿発言を導き出すことはできない。あるいはこの人の知能では横山漫画は理解できなかったのかもね。
 嗚呼、こんな大阿呆に1年もの永きにわたって、国の命運を握られていたのかと思うとぞっとする。

 アメリカの政治学者、ジェラルド・カーティスが『代議士の誕生』(日経BPクラスックス)の中で、今回の政権交代を振り返っている。彼は言う。
小選挙区制の導入で党内競争がなくなると、実力だけでなく、政治家としての志さえないことも多い二世議員議席を守るようになった。(中略)日本が特殊なのは、自分の意思ではなく、親の意思で政界に入った二世があまりにも多いことだ。日本には情熱のない政治家が多すぎる。》
 先の総選挙は、その甘ちゃん野郎どもが、知名度組織力も資金力もない民主党候補者をなめきって臨んだ。選挙戦に入ってみれば、長期にわたってぬるま湯に浸かっていた組織は想像以上に弛緩していた。そのことに気がついた自民党はパニックに陥った。それじゃあ遅いって。結果、自民党は大惨敗を喫したというわけやね。
 それでもジェラルド・カーティスが嘆いていた実力もない、志もない、おつむもない世襲議員が何人か生き残った。代表的な人物は、もちろん爆笑王の麻生太郎さん、それに日本海のドンザメ森喜朗、神奈川の七光りイケメン小泉進次郎あたりだろう。
 今後、この「サンロー」は絶対に注目株だ。必ずなにかやってくれそうなので目が離せない。彼らにはときどき国政に影響のないところで国民を楽しませてほしいものだ。まぁそれくらいしか役に立たないだろうから。

 お!思いついた。
「失せる公明、いけぬ自由たちを吐き出す」(しっせるこうめい、いけぬじゅうたちをはきだす)
議席を失った公明党が、よくない自由民主党たちを吐き出した」
 どうです。苦しいけど、麻生さんのよりいいでしょ(笑)。