土壇場の自民党 その2

(上から続く)
《ぼくは単位を取るのに大変な苦労をしたけど、全部代返ですました。》
《ほとんど勉強していないんですよ。》
《正直言って能力で人間を判断するより人格で判断したほうが間違いないと思うんだ。》
《私はラグビーで入ってますが、ラグビー部の名誉のために言っておくと、ラグビー部だけ点数が低かったわけじゃない。》
《勉強しろ勉強しろと言われるが、勉強なんかしない》
 これだけ勉強をしないでよく政治家が務まるものだと思うが、森さん、こう締めくくっている。
《知らない人は、森の親父は息子を政治家にしたいために、金沢にやったというけど(笑)実はラグビーをやりたかったんですよ。そのことがいまとなっては結果的にものすごくプラスになったんです。》

 なってないって。

 森元首相の書いた本、失言・迷言、あるいは経歴・事歴などを矯めつ眇めつ眺めていると、やはりこの人物が一国のリーダーたりえないということがよく解ってくる。勉強しなかったことを吹聴したり、スポーツマンであることを自慢したり、若くして文部大臣になったことを威張ってみたり、ライバル校の慶應をけなしたり・・・・・・会話のレベルがせいぜい田舎の町内会長の域を出ない。こんなのがフィクサー然として党を牛耳っていたんじゃ崩壊もするわさ。

 今朝の新聞にもこんな見出しがおどっている。『「重鎮主導」に若手危機感』ようやく自民党の中堅・若手の連中も重鎮指導体制の危うさに気がついたか。小泉純一郎が国民に拍手喝さいで迎えられたのは、森喜朗青木幹雄など重鎮を棚上げして政治を行ったからである。だが、安倍政権の途中からこの重鎮がむっくりむくむくと起き上がりはじめ、福田、麻生では完全復活を果たしてしまった。そのことへの批判が今回の選挙結果に大きくつながっていることを自民党は知るべきである。石川2区の有権者の見識に期待したが甘かった。森に投票した123,490人には何も見えていない。今からでも遅くない。自民党を建て直すために若手は結束して「老害」を排除するためにクーデターを起こせ。全部集まったって119人の寄合所帯じゃないか。壊さなければ何も再建できないぞ。勇気を出せ。自民党の若手たちよ。