東京で読書会

 昨日、新宿区早稲田界隈で読書会があった。ジャーナリストの日垣隆さん主催のもので、課題図書は日垣さんの著書『情報への作法』(講談社+α文庫)である。この本の他に、アルビン・トフラー『第三の波』(日本放送出版協会)、J・グリック『カオス―新しい科学を作る』(新潮文庫)がサブテキストになっている。
 1997年に日垣さんは『情報の技術』という単行本を朝日新聞社から出版した。出版直後とは言わないが、早い段階で読んだ記憶がある。
「ほう、こんな書き手がいるんだ」
 久々の体験だった。倉本聰を見つけて以来の驚きと言っていい。
 なにしろ内容が充実している。同量の文章なら佐高信の1000倍ほどの情報が盛り込んである。とにかく現場主義で、机上で文章をちょこちょこっといじくっているようなエセジャーナリストには大きく水をあけていることだけは間違いない。
 日垣さんも自身で「代表作」と言っているが、確かにそう思う。ちなみにワシャの本棚には3冊並んでいるが、どの本を読んでもおもしろい(笑)。このたび十数年の歳月を経て、『情報の技術』から『情報の作法』と題を変え、装丁も一新し文庫としてよみがえった。未読の方はぜひご一読を。

 昨日の読書会でこんな発言がでた。
「月に4冊の読書をする人は人口の0.5%」
 え?意外に少ないんですね。じゃぁ、月に10冊読む人はもっと希少価値だってことですか。日に3冊読む人はシーラカンスより珍しいですぞ。
 どちらにしても、読まない人よりも読書する人の方が、多彩で充実した人生が遅れることだけは間違いなさそうだ。
 
 4時間たっぷりと濃厚な読書会を堪能し、いつもなら宿泊するので新宿か高田馬場で痛飲するのだが、部下が日曜日まで仕事を入れてくれてありがとう(泣)。だから、とんぼ返りの東京となってしまった。
 上野の森の国立博物館にも行きたかったし、浅草でドジョウ鍋をつつきながら一杯やりたかったが、それは次の機会に譲ることにしよう。

 でもね、友人2人が東京駅までつきあってくれた。1時間程度ならなんとかなるので、丸の内で軽く一杯ということになった。丸の内センタービル3Fの「かこいや」という店だ。
http://r.gnavi.co.jp/kakoiya4/
 まぁどうということはない店だったが、サザエの御造りはネタが新鮮でおいしかった。愛知の酒「醸し人九平次」があったのでそれをいただく。あ〜明日(本日)の仕事がなければもっと楽しいのに。