キャリアたちの興亡

 三連休が終わった。しかし、その内の2日は仕事で、1日は楽しい楽しい東京読書会だった。そういえば先週も休日に仕事をしていた。ずっと思い起こせば、7月の立川以来、まともな休みをとっていない。
 かなり疲れがたまっているようで、今朝はさすがに午前4時台に起きることができなかった。どんなに忙しくても午前3時台に起床する勝谷誠彦さんを尊敬する。

 夕べ、その勝谷さんの出演している「たかじんのそこまで言って委員会」の録画を見る。日中はずっと職場に缶詰だったのでビデオをセットしておいたのだ。なにしろ昨日の回は、古賀茂明氏
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%98%E5%83%9A%E3%81%AE%E8%B2%AC%E4%BB%BB-PHP%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%8F%A4%E8%B3%80-%E8%8C%82%E6%98%8E/dp/4569798055
が出演するのである。ワシャ的には必見だった。
 実は古賀さん、今日付けで経済産業省を辞職する。あの枝野大臣に最後通牒を受けて「もう辞めよう」と思ったのだそうな。お疲れ様でした。
 古賀さんに対する一連の民主党の対応は、明らかに「政治主導」を捨てて「既得権益保護派官僚」に屈した証左にほかならない。
 昨日の「たかじん」には古賀さんを始めとして、元官僚が4人出演していた。その内の一人である元経済産業相のキャリアである岸博幸氏がこんなことを言っていた。
財務大臣の安住さんは、完璧に財務官僚に洗脳されていますね」
 ワシャはこの発言を聴いて「ピン!」ときた。9月17日の日記
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20110917
で、安住さんの顔つきが変わったと心配している。無表情になっているとも書いた。これは洗脳直後の状態だったのだ。そういえばオウム信者にこんな目をしているやつがいたっけ。

 7月以降に、都合10人くらいのキャリア官僚と直接会ってきた。彼らはタイプとして二つに分かれる。一方は総務省キャリアで、彼らの行政論とか財政論の講義を拝聴したのだが、これがどれも机上論でとてもつまらない内容だった。ただね、上から目線はひしひしと感じる。こいつら国民なんて、馬鹿ばっかりだと思っているんだろうな。
 もう一種類の官僚は、すでに霞が関に見切りをつけたキャリアたちである。名前はYさん、Sさんとしておこう。彼らは、早い段階から霞が関のダークサイドに気が付いてしまった。先の見えたやる気のあるキャリアには霞ヶ関村はあまりにもつまらないコミュニティだ。早々と地方に転身している。現場主義の彼らの目は活き活きとしているし、話もおもしろい。
 9月の頭にSさんと呑んだ。その時にSさんは入省3年目の若い女性官僚を伴ってきた。もちろんキャリアなので頭は抜群にいいのだろう。
 でもね、素直な笑顔が素敵な娘さんだった。腰も低い。田舎の酒呑みのオッサンの駄話を、嫌な顔ひとつ見せずに目を輝かせて聴いてくれる。Sさんは言う。
「入省してまもない若い人たちはみんな真面目なんですわぁ」
 そうなのだ。こういった優秀な人材が日本の明日を創っていく。彼ら彼女らを腐らせてはいけない。
 古賀さんが始めた「霞ヶ関大変革」はその緒についたばかりである。ワシャらもそれを蔭ながら応援をしていきたいと思っている。

 因みに、古賀さんを閑職に追いやり、退職を迫った「既得権益擁護派」は現内閣官房参与、前経済産業省事務次官の望月晴文という人物である。

 それにしてもまともな休みが欲しいなぁ(笑)。