卑怯者閑居してクレーマーとなる

 愛知県日進市の花火大会で、被災地である福島県への支援の意味も込めて、福島県産の花火を打ち上げようということになった。なかなか頑張っているじゃないか、日進市
 ところが「放射能をまき散らす恐れがある」というバカのクレームに屈し、福島県産の使用を中止したという。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/19/kiji/K20110919001656030.html
 クレーマーはフットワークがいいからね。こういうのがどこの地域にもわずかずつだがはびこっている。そして、毒を吐きながら、物事を壊していく。
 ちょっと前にもあったでしょ。福岡市内のショッピングモールが、「福島応援ショップ」を立ち上げようとして、クレームが50件寄せられて出店中止になったって事件が。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110908-OHT1T00305.htm
 心無い連中が善意の輪を断ち切っては喜んでいる。こんな奴らは、氏名を公表すればいいし、そもそも匿名のクレームになぞ、答える必要はない。

 ただ、残念なのは日進市ガイガーカウンターを装備していなかったことである。放射能測定装置があれば、すぐにでも花火を測定し、もちろん、花火から放射能は検出されないから「安全だから実施します」とクレーマーに言ってやればよかったのだ。
 クレームをつけてくる連中に元々根拠なんかない。弱いところを突いて喜んでいるだけのことで、科学的に証明してやれば、尻尾を巻いて逃げていく。そういう卑怯な輩をクレーマーと言う。

 3月下旬に、環境保全関係の自治体職員と一緒になる機会があった。彼は「この大災害に際して何をすればいいか?」とワシャに問うてきた。ワシャはすかさず「ガイガーカウンターを何台か買っておいた方がいい」と提案したのだが、彼は、鼻で笑っていた。
 日進市を見ても、買っておいた方がよかったでしょ。

 石牟礼道子苦海浄土』(講談社文庫)入手。早速、読むことにする。