もうすぐ処暑

 午前5時、新聞を取りに庭に出る。あ、ワシャの家のポストは庭(さして広くない)の真ん中に立っているんですね。鬼太郎の妖怪ポストを想像してください。
 玄関を出る。おや、風が涼しい。ワシャの気配に、百日紅から蝉がジジジと鳴きながら飛び立つ。つくばいの向こうからは、リリリと幽かな虫の声。
 そうか、もう3日も過ぎれば、二十四節気でいうところの処暑なんだ。「処」はとまるの意、暑さがとまる頃という意味なのだが、まさにぴったりと一致した。
 日本気象協会は、《寒いのに立春、暑いのに立秋――。中国伝来の二十四節気は、季節の移り変わりに彩りを添える言葉だが、ちょっと違和感を感じませんか? 》と疑問を投げかけ、その違和感を払拭するために《新しい季節のことば作りを始める》のだそうな。このため《言語学者や文化人、気象関係者らからなる専門委員会を設け、一般からも意見を募って検討する。2012年秋までに「日本版二十四節気」を提案する予定だ。 》
二十四節気が、古代中国で成立したため、地域や時代などの違いから日本の季節感と合致しないところがあるからだと言う。詳細はこちらを見てね。
http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY201105100099.html
 頼むから、天下りでもなんでもやっていいから日本気象協会は余分なことをするんじゃない。浅はかな言語学者や文化人も日本気象協会に乗せられて、バカ踊りを踊るんじゃないわさ。
 ワシャは二十四節気に違和感を抱かないし、ほら、処暑はまさに今の季節のことだろう。
「蝉のぬけがら つまめば割れて 夏も別れの鰯雲
 都々逸でゲス。

午前6時過ぎから、雨が降ってきた。西に開いた窓からはヒンヤリした風が入る。ワシャは暑いのが嫌いなので、このまま秋になってくれればいいと思っているが、農作物のことを考えると、そうも言ってはおられない。数日もすれば暑さがぶり返すようだが、皆さん、体調の管理には充分気をつけましょう。おっと、ちょっと寒くなってきたわい。クシャミが出そうだ。
 ハークショショ!