立川(7日目)

 昨日は寮にある自転車で立川市内を巡った。
 朝一番に、整形外科には行きました。診察をしてもらったが、ずいぶん回復しているので痛み止めの注射はしてくれない。レントゲンを4枚撮影、レントゲンではワシャのヘルニアくんは写らないんだけどなぁ。薬は家から持参しているのでもらわなかった。初診料、画像診断で合わせて2,130円なり。

 栄町の医院をあとにして、立川通りを南下する。中心市街地に入って、駅西地下道をくぐって駅南に出る。50mほど走ると、東西に走る広い通りに当たる。立川南通りである。この交差点の角にブックオフがありましたぞ。余程、立ち寄ろうかとも思いましたが、今日の目的は別にある。後ろ髪を引かれつつ諏訪神社に向かう参道でもある諏訪通りを南下する。
 諏訪神社である。勧請は弘仁2年(811)というから由緒は古い。名前のとおり、信州の諏訪大社を招いている。拝殿は平成6年に火災で焼失してしまった。このために平成12年に再建されたわけだが、以前は、市内で最古の木造建築だったそうで、惜しいことをした。

 さて、ワシャの立川散策は続いている。
 諏訪神社を過ぎ、奥多摩街道に出、右にハンドルをきる。中央線の陸橋を渡り、住宅街を西へ西へ。
 それにしても立川という町は緑豊かなところだ。あちこちに鬱蒼とした緑の塊がある。多摩丘陵の面影が残るいい町だ。うす曇で日差しも強くなく、風も気持ちいい。
 1キロほど走って、富士見通りに出る。そこを左折すると400mほどを一気に下る坂になっている。その先には白い高層団地群が緑に囲まれてある。富士見町団地だ。なんだか、ジブリ作品の「耳をすませば」の世界に入り込んだような錯覚にとらわれる。丘陵、緑、白い団地、どこからともなく「カントリー・ロード」が流れてくるような……。
 〜〜ひとりぼっち 恐れずに 生きようと 夢見てた さみしさ 押し込めて〜〜♪
 道は、傾斜をなくしフラットになる。団地の中に小学校があって、校庭では少年たちがサッカーをしている。ワシャのモードが「耳をすませば」になっているので、どこにでもいるだろう少年たちが、アニメの主人公のように見える。
 緑が豊かだ。樹高のある並木、家々の庭の木も、団地まわりの中低木も勢いがある。その風景の中を曲がったくねった道が通っている。まっすぐでないところが、乙でしょ。
 これまた緑に囲まれた保育園から、子供たちの歌声が聴こえてくる。残念ながら「カントリー・ロード」ではないが。

 団地を出ると墓地があった。墓地を50センチほどの舗装路が貫いている。そこを抜けると目的地だ。
 さあて(笑)ワルシャワはどこに着いたんでしょうね。(つづく)