立川(4日目、5日目)

 午前4時起床。今日も朝一番で提出するレポートがあるので、早朝からパソコンに向かっている。5時30分、一段落ついたので、朝食を買いにコンビニに出かける。部屋を出ると、西の窓から、雲の切れ間に富士山の影が高々と立っている。立川へ来て、初めて富士を見た。やはり神々しい。

 それにしても、どことは言えないが、ワシャのいる宿泊施設はだらしがない。ベッドの木枠が尖っており、そこで脛に傷を負った。ついにワシャも脛に傷を持つ男になったのだ。ベッドの角は丸めておけよ。腹が立ったが、人間ができているワシャは取りあえず手持ちの救急絆創膏を貼ってしのぐ。
 脛の傷が3日しても直らない。手持ちのサビオもなくなった。「なにかあったら相談してください」と研修担当に言われていたので事務所を訪ねる。
そこで「消毒薬ないですか?」とたずねるが「庶務課」に行ってくれとのこと。
庶務課に行けば行ったで、女子事務員がロッカーを探してくれたが、見当たらないらしい。「寮監に聴いてくれ」と言われる。おやおや。
 寮にもどって、寮監をつかまえて「消毒薬ないですか?」と確認する。だが、答えは「わからない」だった。
 結局、自前で消毒薬と救急絆創膏を買いましたがな。828円もかかりましたぞ。

 腰痛はかなりよくなってきました。しかし、研修でずっと座っているので腰にいいわけがない。だから、朝晩、できるだけ歩くことにしている。立川駅の北西地区は緑が豊かだ。町名にも緑町という。その名の通り木々の枝葉がこんもりと深い。早朝、霧雨の振る中、町を散策していると、森林浴をしているような爽快感を味わう。昨日の講師が地元の人間で、立川のことを自慢していたが、確かにいい町だと思う。
 立川は18万都市である。しかし、駅前周辺は大都会ですぞ。飲み屋や居酒屋がいっぱいあってどこに入ったらいいのか迷ってしまうのだった。ちなみに昨夜は立川駅南の居酒屋「いか天国」で一杯やった。いけすで泳いでいたイカをしめてもらって山葵醤油でつるっといただく。焼酎は鹿児島の「明るい農村」をロックで。
 いやー、立川はいい町ですね。