短い挨拶のほうが難しい
 昨日、2時間の講演の話をした。時間的には大変だったが、2時間という時間があるので、自分の話したいことはたいてい盛り込める。それに、時間があるので、少し脇道に逸れても、軌道修正ができるのでどちらかと言えばまとめやすく楽しい。
 たまたま研修生の感想が伝わってきた。「おもしろかった」そうだ。まぁ、ワシャの話なのであんまりためになるものはない。でも、おもしろかったなら、よかったよかった。

 それよりも緊張したのが、その研修の前にあった新規事業の社内説明会の冒頭の挨拶だった。社内の関係者30名くらいを前に挨拶をしなければならない。これが実は困った。
 通常なら、型通りの挨拶をして退席をすれば事足りる。しかし、この「型通り」というのがワシャはとても苦手だ。

 以前に部下の結婚式に出席した時も、主賓挨拶が割り当てられ、大いに困ったものだ。職場結婚だったので、相手の主賓も社の同僚課長である。彼の挨拶はうまかった。きちんと型を踏んでいながら、新郎新婦を思いやったはなむけの言葉もあって、それをきっちりと4分で収めている。
 それが、ワシャときたら、主賓挨拶にも関わらず、いろいろな小道具を駆使して笑いをとりながら、途中、喉が乾いてしまって、酒まで飲む始末。終わってみれば15分の長〜い挨拶になってしまった(と言いながら、最初から15分は狙っていたんですが)。

 今回の新規事業の説明会でも15分喋ってしまった。最初からそのつもりだったけれど、聴いている方は辛かっただろう。深謝。
 でもね、その挨拶を聴いていた人から
「課長らしくてとてもよかった」
「長いとは感じなかった」
「人並なあいさつではなかった」
「伝えたいことがしっかり伝わっていた」
などの感想をいただき、とりあえずホッとしている。

 また来週も講師を一つ引き受けている。またおもしろいことを話すために準備に取り掛かる。週末も忙しいわい。