山中光茂さん(松阪市長)の講演 その1

 2月15日の日記に山中光茂さんのことを書いた。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20110215
「たけしのTVタックル」に三重県松阪市長の山中光茂さんと茨城県高萩市長の草間吉夫さんが出演されていたのを見たからである。
 10分程度の出演だったが、両市長のモノの良さのようなものがテレビ越しだが伝わってきた。同席していた評論家の三宅久之さんも、ご両所と名古屋の漫才師(河村ミャーミャーさん、大村チンさん)を比較し、モノの違いを絶賛しておられた。
 どうしても生の山中さんのお話がうかがいたくて、名古屋の某所に足を運んだ。

 2時間の講演をお聴きして、「ああ、この人物は本物だ」と確信した。この人の前では、河村、大村などでは端から相手にならない。橋下大阪府知事や、原口元総務大臣でも、足元に及ぶかどうか……。

 ここだけの話ですよ(笑)。山中さんの発言をいくつか書いておく。
「河村さんの始めた地域委員会、あれはいい加減なシステムやなぁと思います」
「あんな制度なら猿でもつくれる」
「根拠のない金を、責任感のない人に出すだけで、あとは、行政は知りませんよ、という楽なシステム、そんなものを選挙までしてやるべきことだろうか」
「変えなければならないものはある。しかし、変えなくていいものもある」
 きっちりと裏づけや根拠を示しながら、上記のような発言をされる。
 ひたすら暴言を吐き続ける鹿児島の元市長や、きめ細かい議論を避けてばかりいる名古屋市長などとは力量が違いすぎる。
 山中市長の採る方法は、これらの盆暗首長とは全く違い、徹底的な議論により市政を導いていくものである。これを市長は「シンポジウムシステム」と言われた。市長が参加する意見聴取会を土曜、日曜、夜間に年間100回を行なう。これはただ事ではない。ここで市の実施する事業について徹底的に議論をする。そこで山中市長が納得できなければ不採択となり、説得できれば採択となる。このために、市民、職員、市長が喧々諤々結論が導き出されるまで議論を続けるわけである。これはすごい。短絡思考の河村さんなどには到底真似ができるものではない。
(下に続く)