久々の地震

 午前5時40分ごろ、書庫(物置ともいう)がグワンと揺れた。とっさにワシャは足元の電気ストーブを切る。震度は2、これは何度も被災直後の地震現場に入っているお蔭で体感で見当がつく。ワシャは背後にある2.4mの書棚に視線を送りながら次の揺れに備える。今の揺れが前震かもしれない。そうなると、次にでかいのがくる。いつでも丈夫な机の下に潜り込める態勢をつくって待つこと暫し。
 どうやらさっきの揺れが本震であると確信して、迷路のような書庫を脱出し、テレビを点けた。西三河は震度2。まぁそんなところだろう。
 時間帯が阪神・淡路大震災と近かったのでちょっと警戒をしてしまいましたぞ。
 おっと、ネットにも情報がアップされた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000223-yom-soci
 岐阜県高山市で震度4か……これなら人的被害はない。せいぜい仏壇の位牌が倒れる程度である。マグニチュードは5.4、これもさほど驚くほどの数値ではない。揺れの時間もごく短かったから建物への影響も大してないだろう。
 しかし、久々に地震を体験し、ワシャのいる周囲の環境に自身をなくした。書庫の真ん中でパソコンをいじっているのだが、ここはかなり危険だわさ。脱出路にも本が堆積して障害になることは目に見えている。ワシャの後の書棚に入っている『江戸学事典』(弘文堂)など、箱入りで2.8キロもある。これが飛んできて頭にでも当たってごらんなさいよ。そのまんま、あの世に逝っちまいます。
 真剣に本の整理を考えないとこいつはヤバいことになりそうですぞ。

 昨日、午後から仕事場に行って、週末にやり残した仕事を片付けてきた。その帰り道のことである。風もなく暖かだったので、桜が名所の公園を通ってきた。冬の間はくすんだような桜の樹皮が、いつの間にか艶やかになっている。もうそろそろ春なんだなぁと実感した。