北朝鮮絵画展と尖閣の日条例

 北朝鮮の絵画展がモスクワで始まった。
http://www.news24.jp/articles/2010/12/17/10172589.html#
 北朝鮮絵画42点に登場する人々はみんなはじけるような笑顔を見せている。これほどまでに作為的な絵もなかろう。しかし、それも独裁者の意向なのだろう。こんな絵しか描けない北朝鮮の画家に同情する。
「動物園で過ごす一日」という作品がある。この作品に登場する人物は幸福そうな笑顔を見せている。でもね、画家はその中に強烈な皮肉を込めていた。絵は猿山の前の人だかりを描いている。登場人物は30人ほどだ。その中で一人だけ笑っていない人間がいる。画面の左のほうでベージュのスーツを着た男性に抱かれている赤ちゃんをご覧いただきたい。その不安そうな表情、力の入った眉間は今にも泣きだしそうですらある。絵に登場する人間の中で、この赤ちゃんがもっとも若い。ゆえに国の行く末に対して不安を抱いている表情を浮かべているのではないだろうか。
 爆弾はそれだけではない。画面手前に描かれた猿山に6匹のサルがいる。このサルたちの悲しい表情はどうであろう。見ようによっては、猿山を笑って見ている人間たちが北朝鮮の支配層で、猿山のサルが支配されている人民の象徴のようにもとれる。そう考えて絵を診ていただきたい。そうするとね、楽しそうに笑っている人間たちが、誰もサルたちを見ていないことがわかる。そして、そのサルと人間を戒めるかのように、湾曲した樹の枝が囲い、サルと人間の自由を束縛している。
 この「動物園で過ごす一日」はなかなかの名作と言っていい。

 沖縄県石垣市議会で「尖閣の日」条例が可決された。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101217-OYT1T00927.htm
 よくやった。でもね、この可決に異を唱えて欠席した議員がいる。日本の領土を日本のものだということを躊躇する議員がいるとは思わなかった。もちろん言わずと知れたサヨク議員たちである。尖閣諸島を抱えている石垣市の議員であるにも関わらず、これほどまでに尖閣諸島の問題が顕在化しているにも関わらず、この頑なさはいかばかりであろう。これが沖縄サヨクの正体である。「無防備都市」には大賛成をするくせに「尖閣の日」には反対をするんだね。こういった利敵行為を見ると、まるっきり支那のスパイではないか。こういった連中を炙り出せたことが今回の尖閣問題の唯一のメリットだった。どっとはらい