減税は大衆迎合 その2

(上から続く)
 大村氏は地元の会合で「河村氏と連携して知事選に出馬する」と、初めて公の場で明言をした。
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2010111402000026.html
《大村氏は「知名度がない上、出遅れた重徳氏では絶対に勝てない。民主党知事の誕生は阻止しなければならない」と述べ、自身の立候補が自民党のためになると説明。臨時国会が閉会する来月3日以降に正式な出馬会見を行うとした上で、「できる範囲で協力を」と支援を求めた。》
 知名度というけれども、バラエティで芸人の風下に立って顔を出しているだけのことで、それがプラスに換算されているとは到底思えない。実際に前回の衆議院選挙の時点だって、対抗の民主候補はほぼ無名で、「TVタックル」などに頻繁に出演していた大村氏とは決定的に知名度が違っていた。にも限らず相手候補が勝利したではないか。
 地元ゆえに多少の縁はあった。だから忠告しておきたい。河村市長はポピュリストである。阿久根市竹原市長と同種の大衆迎合主義者である。この手の人民党員とは、距離を置かれたほうがいい。比例当選の議席を嫌っておられるようだが、それでも大切な愛知保守の議席である。代議士としての職責を全うされることを祈っていたのだが……。

 今朝の朝日新聞はすがすがしい。仙谷感冒長官に一矢報いた海上保安官一色正春さんの逮捕が見送りになった。めでたし。一色という姓であるということはご先祖は三河のご出身か。それにしてもよかった。
 もう一つは、白鵬の連勝を稀勢の里が止めた。おみごと。
 三つ目は、内閣支持率がぐんぐん下がっていること。ようやく国民が「この内閣はおかしいぞ」と気づき始めたようだ。

 社会面に、ワシャの尊敬する呉智英さんの発言があった。全文を載せておく。
《日本外交の限界を知らしめた「功績」に、皮肉を込めて「3個」を贈る。》
 この「3個」というのは評価によって「しゃちほこ」を0個、1個、2個……とつけるというコーナーの趣向で、呉さんは菅政権にしゃちほこ3つを付けている。
普天間問題は敗戦国としての従属外交を示した。尖閣問題で見えたのは、侵略国としての贖罪(しょくざい)外交。いずれも自民時代にだましだまし先送りした問題。民主党の稚拙さゆえだが、明白になってよかった。》

 我々は稚拙な操舵しかできない仙菅ヤマトに乗せられて、大荒れの東シナ海やオホーツクの流氷の中を進んでいくわけやね。これはかなり危険だ。トホホ。