仙谷地獄 3丁目

(2丁目から続く)
 おっと、バカの話になるとワシャがヒートアップしてしまうので、もう少し状況の話を続けてから、バカに話を移そう。
 海上保安庁は中国人船長の違法行為を検討し「刑事責任を問わずに領海から退去させる選択肢は消えた」と判断する。これにより国内法に基づき逮捕した。当たり前だ。海保は逮捕した船長を9日、那覇地検に送検し「公務執行妨害」で調査をはじめる。
 さすが日本の行政である。淡々と容疑者の事務処理をしている。

 このあたりから中国がやいのやいのと騒ぎだす。そんなもの無視をして粛々と事務処理を進めればいいのである。もちろん海保も那覇地検もそうしたかっただろう。しかし、ここで柳腰の政治家が介入してくる。屁っ放り腰の仙谷官房長官である。この鼠の登場で大きく情勢が変わっていく。
 9月24日、仙谷官房長官からの政治的圧力で中国人船長を処分保留で釈放すると突如発表することになる。そしてバカの迷言「了とした」が飛び出す。
 バカが「了」とした時点で、すでにビデオ撮影から17日も経過している。映像は海保の中で資料映像、研修映像として拡散していて当たり前といえば当たり前だ。そうでなければ、逆に海保職員は事案検証に対して意欲がないのかと思われるだろう。
 那覇地検に汚れ役を押し付け、中国の言いなりに船長解放をしたバカは、これで関係修復できるものと勝手に思い込みほくそ笑んだに違いない。だから、24日時点で映像のことなど一言も触れていない。そんなもの興味の外なのだ。
 しかし、バカの思いとは裏腹に中国の態度は軟化せず対日強硬策を次々に畳み掛けてくる。このことに業を煮やした国民が「映像を公開せよ」と言い出すやいなや、バカは「与らしむべし知らしむべからず」と映像公開を拒んだのは周知のとおりである。この東京大学卒の弁護士という誇るべき経歴の持ち主の心底には「国民など愚かなものだ」という意識が常にあるんだよね。
(4丁目に続く)