志のある人は必ずいる その3

(上から続く)
 愚将の仙谷のメッセンジャーボーイになって古賀さんの肩を叩いたのが、望月晴文という事務次官だ。この役人、古賀さんにこう言ったそうだ。
「今の民主党政権では君の居場所はない」
 だから「民間に天下れ」ということである。官僚の天下りを批判してきた古賀さんが呑める話ではない。望月次官なら「はい左様でございますか」と承るところだろうが、今村大将や古賀さんは人物のものが違う。古賀さんは、仙谷に魂を売ることはせず、自分で再就職先を探すことにしたのだそうな。偉い!
 この宦官次官は「もう私も君をかばいきれない。路頭に迷うなよ」と捨て台詞を吐いたんだとさ。
 こんな宦官官僚はどうでもいい。大切なことは官僚の中にも古賀さんのように「志」を持つ人物がまだまだいるということである。その人たちが結集するとき、日本はまた新しく生まれ変われるのだと思う。
 明治維新に15年かかった。敗戦まで15年戦争を余儀なくされ、そこから復興するのにやはり15年が必要だった。平成の国変わりのためにも15年は費やさねばなるまい。仙谷官房長官が制定した2010年9月24日の国恥記念日から15年、平成37年には、中国、ロシア、アメリカに、どんな不当なことを押し付けられても跳ね返すことのできる新生日本が誕生するに違いない。そのためには多くの血が流れるのかもしれないが、それが日本人の気概である。毅然とした日本を取り戻すためなら……