地大物博人多 その1

「ちたいぶっぱくじんた」とでも読むのでしょうか。

 その国土は、東西5500キロメートル、南北5000キロメートル、面積は日本の26倍である。とにかく「地大」、土地が広大である。
 資源の潜在力も凄い。鉄鉱石、レアアース、石油などなど、土地が広いだけに地下資源も超弩級に豊富だ。これが「物博」。
「人は石垣、人は城」と言ったのは武田信玄だが、その人が13億もいるんだからたまらない。日本と一人ずつ刺し違えても12億人も残る。まさに「人多」。

「中国は自ら主張する国境線について次第に高姿勢をとるようになった」とニューヨークタイムズが書いたのは1993年1月のことである。それから17年、日本の政治家、官僚どもは対中国境においてどんな手を打ったのか。
 確かに菅総理と仙谷官房長官は不甲斐ない。しかし、それ以前の政治家たちだって何の対策もとってこなかった。文句しか言わない自民党の谷垣総裁の親分だった加藤紘一の利敵行為は許されないものがあった。それを棚に上げて、何を言ったところで責任転嫁にしかならず、ああ見苦しい。国に対する冒涜という点で民主も自民も同罪である。
(下に続く)