中国に畳み掛ける その1

 コラムニストの勝谷誠彦さんのメルマガが、毎日、午前8時過ぎに届く。
 昨日のメルマガのお題は<劉暁波さんのノーベル平和賞受賞のきっかけを作ったのはひょっとして日本かも>である。
 それにしても、勝谷さんの情報収集力、分析力、文章能力のレベルは高い。午前4時に起きて、情報を収集し、分析し、5000文字原稿用紙にして12〜13枚を読み物として書いてしまう。凄いな。
 勝谷さんのメルマガは有料なので、内容については触れられませんが、劉暁波さんのノーベル平和賞受賞を寿ぎ、程度の低いコメントしか出せないスッカラ菅を笑い、人類普遍の強固な価値観として存在する自由と人権の重要性を説いている。
 その自由と人権を、21世紀になっても北朝鮮と同様に抑圧し続けているのが、中国政府なのである。こんな国と戦略的互恵関係を続ける意味があるのだろうか。

 そうそう、昨日の「もんたよしのりサタデーずばッと」でしたっけ、朝のバラエティ番組に、白髪の評論家が出ていた。よく見るオッサンなのだが、名前を確認し忘れた。そいつが「ノーベル賞を政治利用している。これでは中国政府も怒るのは仕方がない」などと発言していた。バカじゃないのか、この評論家。
 このバカタレの名前を突き止めたくて、『有名講師・講演料600人情報』(日本実業出版)や『TVスター名鑑2010』(東京ニュース通信社)を調べたが出てこなかった。ネットをあちこち探しまくって、ようやく名前を突き止めた。元毎日新聞社岩見隆夫
http://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-192.htm
だった。こいつが中国寄りの発言をしてノーベル賞委員会を貶めたことは記憶しておこう。

 ワシャのことを中国嫌いだと思っている人が多いと思うが、ワシャは中国好きである。
論語』『荘子』は言うに及ばず、『孫子』『老子』に『韓非子』『荀子』、『聊斎志異』に『西遊記』(そんしろうしにかんぴしじゅんし、りょうさいしいにさいゆうき)←(語呂がいいでしょ)などなど中国の書籍で書棚は一杯だ。とにかく中国の古典に学ぶところは多い。だから古(いにしえ)の中国人には尊敬すべき人がたくさんいる。
 もちろん、現代における中国人だって素晴らしい人たちは存在する。前述の劉暁波さんもそうだし、天安門の学生指導者だったウーアルカイシさんも中国の人々を思う信念は生半可ではない。広義の意味での中国人ということであるならウイグルのラビヤ・カーディルさんやダライ・ラマ14世なども尊敬に値する。
(下に続く)