狂った世界

 昨日、いつもの駅前の本屋へ行って、『Hanada』、『WiLL』、『俳句』などを買った。残念ながら百田尚樹『狂った世界』(新潮新書)はなかったので、西隣の駅近くにあるスーパー内2Fの書店まで流星号(ワシャの自転車ね)で向かった。

 うひゃぁ逆風が強い。でもへこたれずにペダルを踏み続けること20分、スーパーの書店に駆け込んで、新書の棚を物色したがここにも置いていなかった。ガビ~ン!

 もうここまで来たら隣の自治体にある大手書店まで行くしかない。ここからさらに20分、流星号よ、頑張ってくれ。方向的にはまさに北西なので、シベリヤ寒気団から吹き込む北風をモロに受けての強行軍だった。

 途中、全方位に農地が広がり、遠くに市街地か見えるまったく遮蔽物のないところに差し掛かってしまった。西三河はまだまだ田舎だのう。おっとそんな呑気なことを言っている場合ではない。なにしろ風が強いのである。それも時折突風になる。この風で煽られそうになり、ケッタマンのワルシャワもさすがに自転車を下りて歩きましたぞ。

 そんな苦行の果てに大手書店に到着し、店内に入って、新書コーナーで『狂った世界』を見つけた時には、思わず「やった!」と声が出てしまいましたぞ。

 帰宅して、さっそく読んだんですが、その中でこのニュースを知ったのだった。

《“島耕作副知事”「任命は県議会軽視」一時審議中断も》

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20240313/5080016712.html

 佐賀県の本年の3月議会でのこと、県のプロモーションの一環として、マンガの主人公の島耕作を副知事に任命しようとした。ところが、自民党の議員から《県議会の同意を得ずに島氏を副知事に任命したのは議会軽視ではないかと指摘》されたんだとさ。

 百田さんは、この自民党県議に呆れつつ《こんな漫画よりも面白いことを現実の、それも厳粛であるべき議会でやられては「島耕作」作者の弘兼憲史さんも立つ瀬がないのでは。》と笑っている。

島耕作副知事」というのは「一日警察署長」とか「一日消防署長」とか同じことですよね。むしろ人ですらない。漫画のキャラクターを県のプロモーションで使ったことに対して「知事が勝手に副知事を決めていることは看過できない」って?言っている自民党県議、バカ?

 なぜこんな話をしたかというと、ワシャの近いところでも似たようなことがありましてね。どこのとは言いませんが(笑)、自民党議員に「市民のためにこの課題について質問してください」と依頼したところ、「その課題については共産党議員が質問している。その後を受けて質問はできない」と断ってきたそうな。

「市民のため」なら会派も党派も関係ないよね?「市民のため」なんだから誰が質問したっていいに決まっている。

 ワシャは皆さん御察しのとおり、バリバリの保守であります。しかし、地域をよくする、市民の生活を安定させるためには、自民党共産党もないと思っている。とくに基礎自治体レベルでは、自民党系の議員よりも共産党の議員のほうがモノが良かったりするのはあちこちで見受けられる現実だ。

 国でもあまりまともな自民党議員を見ないけれど、地方議員ではその質がさらに下がっていく。もちろんいい人もいますよ。それは否定しないけれども、大半が勉強不足、情報不足、能力不足、そこに追い打ちを掛けているのが上位の議員の選挙や地元活動に駆り出されるという昭和の活動を絵に描いたように実践していることである。自民党という組織がでかいだけに、この柵(しがらみ)から抜け出せる議員はそうそういない。

 そういったこともあって、佐賀県議会にもバカがいるんだなぁと思ったのであった。百田さんは「クズ」という言葉をよく使われるが、ワシャはもう少しやさしく「バカ」にしておく。