朝のひと時 その2

(上から続く)
 そうそう昨日の夜、高齢者の集まりに呼ばれてちょこっと話をする機会があった。でね、その後、食事会となった。そこで見慣れぬビールがテーブルに並んでいる。小さなビンだったので「地ビールかな?」と思った。よくしゃべる会長は「ワシャさんと飲むのは久しぶりだね」とかなんとかいいながらコップに「それ」を注いでくれた。「乾杯」となって、喉の渇いていたワシャは「それ」を一気に飲み干した。
「なんじゃこりゃ?」
 ビールのような「それ」は、ビールではなくノンアルコールビールだった。10人ほどの皆さんは、ノンアルコールを「美味い美味い」と言って楽しんでいる。「ノンアルコールはサッポロがいい」とか「今、すごい人気でなかなか手にはいらない」とか、「キリンもなかなかいける」とか、ノンアルコールビールについての薀蓄を開陳している。
 ハハハ、ノンアルコールね、まさかこんなものを飲むとは思わなかった。冷たく冷やされているからねぇ、でも、飲んでも飲んでもちーとも酔いまへんで。
 幹事の方が、「宴もたけなわですが」と中締めのコールをするが、ワシャの場合、全然たけなわになっていない。ある意味で始まってもいないのだから。「万歳三唱」と言っても、しらふで「万歳」はなかなかできるものではない。早々に失礼をして、自宅で飲み直したのは言うまでもない。

 そんなことを思い出しながら、取ってきた新聞をくつろげる。
 おお、中国とロシアの国境が画定し、今、両国の開発がたけなわだという。やっぱり実力を持つ国同士の国境というのは画定していくものなんですね。お互いに実行力があるから議論も真面目にならざるをえない。そこへいくと、実力のある国の屁たれ国家との交渉はもっぱら「脅し」である。自らの主張を頑として譲らない。だって、屁たれ国家はいずれ「恫喝」に恐れをなして譲歩するんだもの。あ〜情けない。
 さて、シャワーでも浴びて、出勤の支度をすることにしよう。今日も暑いんだろうなぁ。