交差点で

 午前4時15分起床、この時間になってようやく空が白み始める。夏はやっぱりこの時間帯が過ごしやすい。窓を開けて扇風機を回すとじつに爽やかである。

 昨日の帰り道、こんなことがあった。
 ワシャは勝間和代のように自転車通勤をしている。交差点に差し掛かるとワシャの進行方向が赤だった。もちろん停まる。ワシャは「約束と信号は必ず守る」ことにしているのでね。
 ふと見るとワシャの前に小太りの少し髪の薄い若者が立っている。ぱっと見、秋葉系のにおいが漂う。彼も歩行者用の信号が変わるのを待っている。
ワシャの横でパトカーも信号待ちをしている。そのパトカー、大きな音量で拡声器を使って防犯を呼びかけているのでうるさくてかなわない。
「現在、引ったくりが増えております。背後から近づいてくるオートバイや自転車には充分にご注意ください」
 てなことを言っている。
 その途端、小太りで少し髪の薄い若者が、ワシャの自転車を視認すると「ハッ!」として3メートルほど跳び離れた。
 ワシャは引ったくりしませんよ。でも、気の小さそうな小太り薄毛の若者は、ワシャのことを「引ったくりかも」と思ったんでしょうね。思うなよ。
 
 昨日の新聞にこんな記事があった。
「バス運転中に携帯電話」
 名古屋の市バスの回送中に携帯電話を使ったとして運転手が処分されるんだとさ。まず、この記事の如何わしさはいかばかりであろうか。運転手は、車内放送の電源が入らなかったので、対処方法を聞こうとして営業所に電話をかけた。確かに道路交通法に違反している。でもね、これが、所属や名前を新聞に晒され責められるほどの罪だろうか。名古屋市交通局という「公」であるということで、メディアも調子にのってがここまでするんだろうが、それにしても大袈裟すぎると思う。
 それに運転手は、マスコミが生贄にしたい「公務員」ではなく、委託を受けた民間会社の社員だ。それでも叩くか、マスゴミ
 そして、この件が発覚したのは、目撃した市民からの通報だという。こういう暇人がいるんだよね。お前は名古屋市の風紀委員か。朝から晩まで交差点に立って、携帯電話をしながら運転しているヤツを全員通報していろ。