希望

 天皇、皇后両陛下が15日に愛知県半田市にある新美南吉記念館をご視察された。朝日新聞には、両陛下が椅子に座って子供たちと一緒に童話を楽しんでおられるお写真が掲載されている。
 そもそもなぜ両陛下が半田くんだりまでお出ましになられたのか。これは有名な話なんですが、あえて書きますね。
平成10年にインドのニューデリー、アショカ・ホテルで開催された国際児童図書評議会第26回世界大会において、皇后陛下が基調講演をなさった。その時の講演をまとめたものが『橋をかける』(すえもりブックス)という本になっている。
《まだ小さな子供であった時に、一匹のでんでん虫の話を聞かせてもらったことがありました。不確かな記憶ですので、今、恐らくはそのお話の元はこれではないかと思われる、新美南吉の「でんでん虫のかなしみ」にそってお話いたします。》
 皇后陛下の優しさが伝わってくるではあ〜りませんか。ここで新美南吉の童話を引いてご自身と本との出会いを語っておられる。いいお話ですぞ。未読の方は、是非、一度ご覧ください。
(下に続く)