虹が架かった

「即位礼正殿の儀」が22日午後1時から始まった。ちょうどその時に東京に虹が架かった。

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 皆さんもすでにネットやテレビのニュースでご存じのことと思いますが、こんなことってあるんですね。そもそも虹なんて頻繁に目にするものではなく、だから気象現象としては、瑞兆とか吉兆とか言われているもの。それがたまたまその時間丁度に現われるとは。見る方向からだと「皇居に架かっていた」ということにもなる。ワシャもネットで知って、写真を見て、鳥肌が立った。

 末臣のワルシャワも、令和の代の平安と天皇陛下の弥栄を心よりお祈り申し上げます。

 

 陛下は、皇太子であられた頃、何度もワシャの町にお出でいただいた。その時の御移動の際に、車の窓から笑顔で手を振られるスナップ写真は、ワシャの書庫の一番高いところに敬して掲げてある。

9月に行った読書会では、課題図書を陛下のご著書である『水運史から世界の水へ』にさせていただき、大いに盛り上がったものである。昨日今日のニュースでも、陛下が「水」に関心を寄せられていることを伝えているが、水というものがいかに重要なもので、とくに日本はその水によって恩恵も得てきたし、被害も受けてきた。まさに今般の19号台風の被害などもその水によってもたらされた。

 新陛下が、ご即位をされるその直前に天はその理不尽さと、そして当日に地を固める雨と虹を演出した。人間は自然とともにあるのだということを見事に天が示したのである。こんな偶然がときに起きるから不思議だ。

 

 ワシャの書庫には皇室関係の棚がある。

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 こんな感じですね。

 前面に出ている『平成の皇室ご一家』と『皇后さまと子どもたち』は棚から抜いて並べたもので、普段からこんなふうにはなっていません。ラインナップとしては、やはり昭和天皇に関するものが多いですね。最近、気に入っているものとしては上皇陛下がご在位のときの記録集『道』、あるいは上皇后陛下のお言葉集の『歩み』などがおもしろく拝読させていただいた。

 

「慰霊地は今安らかに水をたたふ如何ばかり君ら水を欲しりけむ」

 

 上皇陛下がご在位の平成6年に硫黄島を詠まれた御製である。「水」が二度出てくるけれど、これが今上陛下の「水」への思いにつながっておられるようでありがたい。

 

「‘The Sorrows of a Little Snail’by Niimi Nankichi.」

 

 これは上皇后陛下のスピーチに出てくるフレーズで「新美南吉の‘でんでん虫のかなしみ’」を取り上げておられる。ううむ、南吉ファンとしてはこれもありがたいことであります。