絶望

(上から続く)
 皇后陛下のいい話の後に、くだらない話をするのも畏れ多いことだが、未来の子供たちに希望を送るためにも、あえて言っておこう。
 今朝の新聞に参院選の主な立候補予定者の名前がずらりと並んだが、ジジイになってもまだ議員の職にしがみつこうとしている老いぼれどもがいる。参議院の任期は6年だ。例えば山梨選挙区の民主党輿石東である。御歳74歳で、6年任期を考えれば80まで日本の将来を決める政治に関わっていくんだとさ。こんなヨレヨレのジジイが必要なのか、山梨県民は真剣に考えたほうがいい。防衛相の北沢俊美も72歳だ。大臣にもなったことだしもういいだろう。
 今回、70オーバーで選挙に出るジジイは12人いる。その中で民主の5人が突出している。各政党のジジイ率は、民主が4.37%、自民が2.38%、国民新党11.11%、たちあがれ15.38%、みんな2.38%となっている。たちあがれは13人の候補を立てているがその内2人が70オーバーだから高い数値になってしまった。片山虎之助さんももう過去の人ですよね。道路では、高齢者から運転免許証を取り上げるのに、国会では高齢者の暴走を取り締まらない。どこかおかしくないかい。
 それに素人が目を覆いたくなるほど多い。神取忍参議院議員にも関わらず参議院の定数を知らなかったというのは有名な話だが、その程度の認識しか持ち合わせていないようなタレント候補がずらりとならんでいる。「当選したら一生懸命に勉強しま〜す」では遅いのだ。この国の状況は待ったなしと言っていい。日本丸が沈没しようしているこのときに、政治のせの字もしらない連中に国を託すことができるかってんだ。

「文藝春秋」の7月号に藤原正彦さんが寄稿している。そこから引く。
《政治を正すためにはよい政治家が必要となるが、大量の小泉チルドレンに続いてさらに大量の小沢チルドレンと、選挙の半年前までは国政を考えたこともないような素人が登場し、質は低下するばかりである。》
《大半の政治家に比べ、中学、高校、大学、国家公務員試験という難関をくぐり抜け、門地貧富を問わず選抜された官僚の方が、知識、経験、そして見識についても上のことが多い。》
《今後、どんな政界再編があろうと、質の劣化した政治家達の区分けが変わるだけのことであり、質の向上にはつながらない。》

 だからさ、国会議員に立候補するための試験を導入すればいいのさ。そうすれば柔道女や三流女優など簡単にはねることができるだろう。政治家になるための最低限の知識というものは必要だと思うがいかがでしょう。