核は持ちこまず、歴史は中国の都合のいいように1

 朝日新聞の朝刊に「佐藤栄作賞論文決まる」という見出しがあった。調べてみると、
http://www.unu.edu/esmf/
こんな財団があって、やっていることは「核兵器廃絶」に関する論文を募集し、優秀作を表彰しているだけらしい。ホームページもずいぶん更新していないようだし、なんだか胡散臭い財団ですぞ。
 そもそも、その設立からいかがわしい。昭和49年に「非核三原則」などでノーベル平和賞を授与された佐藤栄作氏が、世界の平和と福祉の向上を理想に掲げ設立したんだそうな。でもさ、佐藤栄作首相(当時)は、アメリカの艦艇が日本に立ち寄る際に、核を持ったまま寄港していることを「核密約」ということで知っていたんだよね。でも、そんなことには頬かむりして、まんまとノーベル平和賞を何食わぬ顔をしてもらっちまったんですな。そして、いかにも平和が好きだというような振りをして、こんな財団までこしらえてしまった。設立からしてウソで固めたような話で、今更、「核兵器廃絶」をうったえられてもねぇ。
 日本人というのは人がいいというのか、詐欺にあっても、詐欺師が貧しい人に施しをすれば「義賊」ってえことにしちまうんだから。おめでてぇや。

 日本人というのは根本的に優しい。佐藤さんは全国民にウソをついていたにも関わらず、墓も暴かれず、子孫が糾弾されるということもない。これが大陸だったら、暴動騒ぎになる。佐藤さんの子孫は台の上に上げられて自己批判を書いたプラカードを首にぶら下げ紅衛兵に小突き回されるんだろう。佐藤家の人々は、この温暖な日本に生まれたことを心より感謝したほうがいい。
(下に続く)