品位なきものたちの敗北 その1

 5月22日の「ガールズアワード2010」で沢尻エリカが復帰した。それにしてもひどいパフォーマンスだったね。前評判は
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100514-00000001-oric-ent
そこそこだったが、始まってみれば、マイクが壊れたと言い訳をして歌わないし、ダンスは練習不足で見られたものではなかった。学園祭に出てくる素人のほうがよっぽど上手い。その上に尻を半分ぐらいはみ出させるセクシーな衣裳は、太り過ぎのために完全に裏目に出た。動くたびに尻の肉がブルンブルン揺れて見苦しいったらありゃしない。あんなものは人に見せるものではない。
 作家のなかにし礼さんはワイドショーでこう言っている。
「沢尻さんはマドンナを意識しているようだけど、あの程度のダンスをしているようではマドンナの足下にも及びませんね」
 アーティストのわがままや身勝手が通用するのは、その人がパフォーマンスを見せるために死に物狂いの研鑚をしているからに他ならない。ダンス同好会の女子高生よりも劣るダンサーなんてわがままが言えるものか。沢尻がわがままなのはクオリティの高さを追求するゆえのものだと思っていたが、単なる目立ちたがりでしかなかったんだね。
(下に続く)