蒲郡市の国旗掲揚

 愛知県蒲郡市議会が13日の臨時会で議場に国旗を掲揚する条例案を可決した。賛成は自民、民主、公明、無所属の19人、反対は共産の2人だったとさ。
 賛成派はこう主張する。
「この国を愛し、郷土・蒲郡を愛する市民の代表が議員である。議場に国旗があることは何ら不自然ではない」
これに対して反対派は
「自由な議論を行う場に国旗がなければならない必然性はない」
「国旗・国歌法は掲揚などを義務づけていない。法の趣旨に反する条例化は市議会の見識の低さを示すのではないか」
 と抗弁する。
 どちらの考えかたが自然で、どちらの発言に見識がないかは一目瞭然だと思う。

 ワシャは日本の国旗が好きだ。シンプルだし、日本の歴史、国名の由来などを赤い丸一つで語り尽くしている。なぜ素直にこの国旗を愛せないのかが理解できない。オリンピックで「日の丸」が揚がれば感動するし、ワールドカップでは国旗を振って日本チームを応援しているではないか。その時にも、国旗嫌いの人は顔をしかめて「ケッ」とでも言うのだろうか。だとしたら不幸な人たちだ。

 ワシャには他にも好きな国旗がある。カスピ海黒海にはさまれた辺り、トルコの東側にへばりつくようにしてある小国家アルメニアの国旗がいい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2
 人口は300万人、面積は四国の2倍ほどで、国土の90%が標高1000mを超える高地という山国である。
 アルメニアの国旗もシンプルだ。横3分割旗で、ドイツ、オランダなどと同じパターンを持つ。このパターンの国旗はたくさんあるのに、なぜアルメニアなのかと言うと、その配色がいいんですな。一番上が赤、真ん中が青、下がオレンジとなっている。赤は独立の闘争で流された血のことを忘れないために、青は空を、オレンジは実り豊かな小麦の広がる大地を表している。そう思って国旗を見直すと、麦秋の風景が見えてきませんか。

 世界192カ国に国旗がある。ワシャは日本という国柄が好きだし、この国土に育まれてきた日本の人が好きだ。同様にどんな歴史を担ってきたにしろ「日の丸」が好きだし「君が代」は世界に類をみない名曲だと思っている。それでいいのだ。