エコテロリスト

 ワシャはクジラ好きである。といってもホエールウオッチングには興味がない。もっぱらクジラを食うことが好きな酒客である。とくにクジラベーコンがいいねぇ。辛子をちょいとつけて、オニオンスライスを挟んで食してごらんなさいな。これで熱燗をきゅーっとやったらたまりませんぞ。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2010031100845
 反捕鯨団体というかエコテロリストの「シーシェパード」のメンバー、ニュージーランド人のピーター・ベスーンが逮捕された。この男もそうなのだが、代表のポール・ワトソンベジタリアンを自称している。でも、肉も魚も食っているという目撃証言も多い。それに、巨漢のポール・ワトソンは、野菜だけであれだけ肥満するのは大変だろう。絶対、陰でコアラやカンガルーを食っているに違いない。

 ある意味でこの映画もエコテロリズムである。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100308/tnr1003081426015-n1.htm
 しかし、こんな映画に賞を与えるとは、アカデミー賞も地に落ちたね。まぁ、アカデミー賞に限らず、ノーベル平和賞なんかも、政治利用されるのが普通になってきたので、それほど驚きもしないけどね。このドキュメンタリーを盗撮したルイ・シホヨスという人物の名前も記憶しておこう。

イデオロギーに染め上げられた人間ほど怖いものはない」と司馬遼太郎が嘆いていた。その典型が、ポール・ワトソン、ピーター・ベスーン、ルイ・シホヨスらに代表されるエコテロリストたちだろう。なにしろ客観的にものを見るということを放棄してしまっている。捕鯨にしろ、イルカ漁にしろ、なぜ「しなければならない」というところを突き詰めずに、「捕鯨は悪」「イルカ漁は残虐」と決めつけて反論を許さないというのだから始末におえない。
 そして、自分たちの信じる「正義」の遂行のためには、犯罪も辞さないというのだから恐ろしい。
 これは、以前にクジラの肉を盗んだ辻元清美の旦那にも言えることなのだが、もうちょっと手段を選べよ。
 南氷洋に出没するシーシェパードの船は、ソマリア沖の海賊と同じである。急いで海上自衛隊を派遣すべきだと思う。
(下に続く)