鯨は国を助く

 ワシャは、クジラ料理をこよなく愛し、欧米の環境テロリストどもを憎む者である。なんでこんな話から始めたかというと、今朝の新聞に雑誌「ソトコト」の宣伝が載っていた。5月号の特集が「世界を緑と愛で満たすグリーンファイター100!」「シー・シェパードのすべて」だとさ。何が書いてあるのかわからないけど、早速、買って読まなくっちゃ。

 さて、クジラ料理である。よく行くのが(って年にせいぜい一度ってところですが)、大阪では、千日前の「徳家」
http://www.tokuya.jp/
 あるいは「歓鯨家」などがいい。
 もう一軒、道頓堀に美味い鯨を食わせる店があったのだが、今、ネット検索したり、昔の資料を掘り起こしてみたが分からなかった。ここで食った尾の身の刺身は絶品だった。だいたいの場所は覚えているのでまた食べに行こうっと。
 東京なら、浅草の「駒形 どぜう」
http://www.dozeu.com/
でも鯨が食べられる。なんでドジョウ屋でクジラなのかと思うだろうが、大きな声では言えないが、ドジョウが川を下って海に出て、大洋を回遊する内に大きく成長したものをクジラと言っているんでゲス。そういえばどっちもツルンとした皮膚感が似ているでしょ(笑)。

 それはさておき、あの臭い者大好き教授の小泉武夫さんが本を出した。『鯨は国を助く』(小学館)である。クジラと9000年以上も関わってきた日本の歴史や、捕鯨をめぐる世界の動きや、反捕鯨国の裏事情などが満載で面白かった。
 例えば、ワシャの住んでいる西三河などは、中世、捕鯨の最盛地だったらしい。だから、ワシャがクジラ好きなんだな。
 また、もし今、ある種類のクジラが絶滅に瀕しているとするなら、それは日本の捕鯨のせいではなく、クジラの全体重の10分の1しかない鯨油のみを取るために、1800年代にアメリカが42万頭もの大型クジラを捕獲し尽くしたことによる。

 そして現在、アメリカやオーストラリアが反捕鯨を喚いているのは、何も動物愛護や生物多様性の高邁な理念があってのことじゃない。単にクジラ肉の消費が伸びると、自国の牛肉、豚肉の販売が落ちこんで金にならないという理由でしかない。シー・シェパードも金に踊る阿呆といったところか。
 米、豪の狂ったような反捕鯨に疑問を持たれている方は是非ご一読を。