東京裁判トヨタ版 その2

(上から続く)
 先日、ちょいと小耳にはさんだ話。
 トヨタの傘下にZ社という会社がある。Z社には分社したY社、X社、W社があって、この3社とともにトヨタ系Z社グループを形成している。昔はZ社も好調だったのだが、本家ののれんに胡座をかいていたために、今ではY、X、W社のほうが業績が良くなって会社の規模も本家を上まわってしまった。業績の伸びないZ社は、Y、X、W社を分家扱いすることで、詰まらないプライドを辛うじて保っている。
 ワシャの会社は、同じ地域ということでY社と仲がいい。この4月にちょいとしたイベントがあって、Y社の担当者に協力依頼を申し入れたところ、二つ返事で了承された。この会社はフットワークもいいので、まだまだ伸びていくだろう。Y社の協力を取り付けられれば、ほぼ目的は達したといってもいい。後はおまけのようなモノである。Z社は違う地域に立地しているし、昔からその対応が横柄なのことで有名だった。だから声をかけようかどうしようかと迷っていたが、本家にも筋を通しておこうと考えたのが甘かったわい。
 Z社の総務担当は、「頼む順番が違う」と門前払いを食らわせたのである。こういうことを言いだすから、Z社はいやだったんだ。その上、Z社総務担当は、Y社の担当に、我社への協力を白紙撤回するように圧力をかけたのである。愛知県や警察でもあるまいに、民間企業がそこまでやるかい。
 Z社の大本家は、トヨタ自動車である。Z社の持っている官僚的な雰囲気が、没落本家のZ社だけのものならいいが、トヨタ自動車もこんなふうに硬直化しているとするなら、今回のアメリカの攻撃に耐えられるかどうか……心配だわさ。