国民の責任

 読売新聞の記事である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000041-yom-pol
 内閣支持率20%、不支持率72%という数字はなんなんだ。国民から完全にそっぽを向かれている政権が国を操舵し、多くの国民が願う方向とは違う場所に国を運んでいこうとしている。それでいいのか。
 自民、公明がごり押しをしている定額給付金にしても、《「支給を取りやめて、雇用や社会保障など、ほかの目的に使うべきだ」との意見に賛成と答えた人は78%に達し、支給撤回に反対する意見は17%に過ぎなかった。》とある。つまり大多数の国民が「いらない」と言っているのだが、阿呆にはその声が届かない。これも平成17年の「9.11」で自民党に300議席も与えてしまった結果である。誰の責任でもない。小泉フィーバーとやらに踊らされた軽薄な国民が阿呆だったというだけのことだ。阿呆が阿呆を産んだ、それだけのことである。
 第44回衆議院議員選挙で自民党に投票した人が32,518,389人いる。少なくともこの人たちは、麻生政権のやることに対して批判がましいことを言ってはいけない衆議院絶対多数というパスポートを渡してしまったのだから。この人たちは黙々と悪政に耐えて、次の総選挙で捲土重来を期するしかない。しかし、その捲土重来のチャンスはなかなかやってこないんですな。麻生さんだって悪政を敷いているということは自覚している。だから無能な国民をだますネタが出てくるまで(いつまでたっても出てこないけど)選挙を引き延ばしているということだ。

 ワシャは悲しい。後世の日本史年表に「定額給付金をパチンコ屋に納め、某国のミサイル建造を助け、そのミサイルを食らっちまった世界一バカな国民」と記されるかと思うと涙がちょちょぎれるのじゃった。やれやれ。