バカヤロー解散

 今更、阿呆の祖父吉田茂が昭和28年4月に行った解散を引き合いに出すつもりはない。あくまでも今日の午後1時から開催される衆院本会議で行われる「解散」のことである。
 形式的には内閣の助言と承認に基づいて天皇陛下が行われる国事行為である。だから衆院議長が解散詔書を朗読に際し、その後に陛下に敬意を表し「万歳!万歳!万歳!」とやるのも理解できる。でもね、今度の解散ばかりは、是非、代議士諸氏にやってもらいたいことがある。
 昨年の10月に発刊された『文藝春秋』で麻生首相はこう言っていた。
《私は決断した。本来なら内政外交の諸課題にある程度目鼻を付け、私の持論である政党間協議の努力も尽くした上で国民の信を問うべきかもしれない。》
《国会の冒頭、堂々とわが自民党の政策を小沢代表にぶつけ、その賛否をただしたうえで国民に信を問おうと思う。》
《強い政治を取り戻す発射台としてまず国民の審判を仰ぐのが最初の使命だと思う。》
 すぐにでも解散、総選挙といわれていた「選挙管理内閣」ではなかったのか。それが牛の小便でもあるまいに、だらだらだらだら……結局、任期満了直前まで引き延ばしやがって、野党議員はもちろんのこと与党議員でも言いたくなるだろう。
「バカヤロー!」
 是非、心有る代議士よ、なんなら先のない杉村太蔵くんでもいいから、国民の気持ちを代弁して本会議場で麻生太郎に向けてこの言葉を発してくれ。
(下に「京都メモ」あります)