古い体質からの脱却

 40歳を過ぎると性格が顔に出るという。そういった意味から昨日の朝日新聞の社会面に載った(東海地方だけだと思うけど)写真は秀逸だった。あの軽率市長で有名な豊橋市の佐原光一さんが、卑屈な笑みを浮かべながら下がったズボンをずり上げているという図だ。
民主党の新人が当選しても役に立たない」と総選挙前に公言していた佐原市長が、一転「選挙が終わればわだかまりを作らず、新しく国会で活躍する人にあいさつしたい」とさすが元官僚、変わり身の早さは一流である。軽率市長、愛知15区で当選した森本和義氏の事務所を訪問したが、目当ての代議士は不在で門前払いのような格好になった。せっかく会いに行くんだからしっかりとアポをとっておけばいいものを、このあたりも軽率の誹りを免れない。
 4回目の当選を目指した自民党の山本明彦氏だったが3万2000票以上の差をつけられ敗北した。この区の人口、保守性を考慮すると大敗と言っていい。山本氏や山本氏に連なる痴呆議員はこの結果を真摯に受け止めて、くれぐれも姑息な足の引っ張りあいをしないように。まぁ期待する方が無理な注文かもしれないが……

 さて、国政である。今、ワシャは朝日新聞に掲載された全自民党の当選者の写真を見ている。民主党は1面と4分の1を占めるのに、自民は1面の3分の一に収まってしまった。これが自民宿悪の結果だから仕方がない。
 象徴的なのは自民議連の先頭が森喜朗氏であることだ。ワシャは今回の大敗北を呼び寄せた元凶は森元首相だと確信している。この119人にまさに火がついている。自民再生を本当に考えるなら、この北陸のトドを排除するところから始めなければいけない。それにフニャチン加藤紘一も再登場させるべきではないだろう。鳩山邦夫(60)、石破茂(55)、逢沢一郎(55)、石原伸晃(52)、中谷元(51)あたりが核となって再生を図らなければ早晩分裂崩壊するのは目に見えている。くれぐれもトド、フニャチン、それに古賀誠(嫁さんがわがまま)、二階俊博伊吹文明あたりは棚に上げておけ。
 女性議員では、小池百合子(57)、野田聖子(48)、高市早苗(48)、小渕優子りん(35)あたりが辛うじて踏みとどまった。優子りんを除く3人は崩壊自民の中にあってなかなか見込みがある。少なくとも民主の女性中堅議員よりもずいぶんまともだ。このあたりが再生にどう関わってくるか鍵になっているだろう。
 まともな国を造っていくのに、健全な保守というのはどうしても必要だ。是非、自民党には「老害」「世襲ぼんぼん」「バカ」を排除して復活してもらいたいと思っている。