花盛りだがラフレシアばかり?

 今朝の朝日新聞に「自民愛知県連が1年ぶり政治塾」という見出しがおどった。1年ほどやっていなかったそうだが、大村知事や河村市長が矢継ぎ早に「政治塾」を打ち出したので、あわてて再開するのだそうな。
 再開初回は、小泉進次郎自民党青年局長を招へいするという(笑)。国会議員や地方議員をめざす人には専門コースも開く。
自民党県連の関係者は「地方政党に後れをとっているという焦りがある。だが、政治塾の歴史はこちらの方が古い」と語っているんだとさ。
 う〜ん、違うんだよな。こっちが老舗だとか本家だとか言う話ではない。要は中身の問題なのだ。再開の第一弾が、小泉進次郎では、生徒たちは何を学べばいいのだろう。世襲議員になる要諦とか、地盤看板鞄の引き継ぎ方を学習するのかにゃ?

 自民も民主も河村も大村も考えなければいけない。まず、今、政治家である者どもが政治家として一人前かということである。ワシャが見る限り河村ミャーミャーさんなどけっして政治家としてモノのいい方だとは思わないが、ここは百歩譲って、まぁ並の政治家として認めよう。でもね、既成政党の中には、どうしても政治家として認められないまがい物が混じっているのが現実だ。河村ミャーミャーさんの足元にも及ばないアルバイト議員のようなのがたくさんいるよね。
 かつての小泉チルドレンでもそうだった。杉村太蔵氏、藤野真紀子氏、永岡桂子氏、井脇ノブ子氏などが、政治的に高度な学習をして衆議院議員になったとは到底思えぬ。
 また、小沢旋風にのって衆議院議員になった中にも、なんのために永田町に住んでいるのかわからない連中が多い。民主党衆院1回生133人の中にも、河村塾でも大村塾でも公文式でもいいから取りあえず勉強しておいで……というバッタモノが何人もいる。いつも言っているので名前を書くのさえ面倒くさいわい。
 国を動かす、国家を担う、衆議院ですらこの体たらくである。その上に、自民党愛知県連まで、一般からバッタモノを集めて何をしたいのだろうか。

 そもそも現役の政治家のレベルが低いからチルドレンやガールズが紛れ込む土壌ができている。上から目線で、参加者に勉強をさせるのではなく、まず、自分たちが謙虚に学習しろよ。チルドレンでもガールズでも横峯でもいい。国会議員なったなら、寝る間も惜しんで政治学を履修しろ。おそらくというか絶対に横峯良郎あたりは、マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(岩波文庫)すら読んでいまい。このレベルが参議なのだ。いかにこの国の政治がお粗末か、とてもよく解るでしょ。
 
 なんでもかんでも塾を開けば、優秀な人材が集まってくる、そんなわけがない。老舗中の老舗である松下政経塾ですら、この有様なのだ。橋下大阪市長のあおりを受けて、塾塾の花を咲かせるのもいいが、腐臭を漂わせるラフレシアばかりでは国民がたまらない。