中国、空母建造に着手す

 今朝の新聞に、中国軍が上海など6箇所の工場で航空母艦の建造を始めた。2015年完成というから数年後には極東海域の勢力図ががらりと変わるだろう。日本はあらゆる面で超大国中国への譲歩を余儀なくされ、どんな無理難題でも呑まざるを得なくなる。その時になってあわてても遅いって。
「軍備を持たなければ永遠の平和が約束される」と言っている連中は、ほぼ中共のスパイだと思って間違いない。そんなバカな論理で国家を立てているまともな国なんて世界じゅう探してもありまへんで。(まともじゃない国はあるけどね)
 そもそも中国は共産党独裁国家であり、その政体は極めて民主的ではない。まさに今この時点でも、チベットで、ウイグルで、大虐殺が行われているのである。このまま中国の経済力に媚びて、国際社会が手を拱いていれば、遠くない将来にチベットウイグルという地域も民族も文化も地上から消えてなくなる。
 フッフッフッ……不謹慎にも福田元首相のような笑い方をしてしまいましたが、チベットウイグルを併呑した後に中国が狙うのはどこだか判りますか。

 海ですよ。
 中国大陸の東にひろがる海洋とそこに点在する島嶼を狙う。

 ブッシュ政権の頃、中国海軍の将軍がアメリカ海軍の提督に「太平洋を二分して東をアメリカが西を中国が領有しましょう」と言ってしまった。これは冗談でもなんでもなく中国海軍の本音がポロリと出たということなのだ。最新鋭航空母艦を核とした大艦隊が上海に配置されれば、小さな駆逐艦と潜りの下手な潜水艦しか持たない日本の海上自衛隊など手も足も出ない。日本のシーレーンはずたずたにされて、国家存亡の危機に陥るのは目に見えている。その時にあわてても遅いということになる。

 賢明な人には2015年以降の極東アジアの勢力図が見えるだろう。少なくとも中国共産党が軍拡路線を放棄しない限り、極めて危険な区域が日本周辺に出現する。売国奴どもの口車にのせられて、丸腰で腑抜けの日本を作ってきたツケは高くつくと思うよ。(続く)