1Q84

 先月の論語塾の際に、塾生のHZさんから、村上春樹1Q84』(新潮社)のBOOK1、BOOK2をお借りした。そして読んだ。それが結構面白くて、本に付箋がたくさん付いた。こうなってしまうと本はワシャの私的な資料となってしまう。だから、新たに『1Q84』を購入して、付箋を移した。これで、『1Q84』は名実ともにワシャの資料となるのだ。
 最初はね、付箋を移すのが面倒くさいので、新たに買った方をお返ししようと思った。でも、HZさんの本は初版だった。ワシャが買ったのは11刷なので価値が違う。きれいに読んできちんとしたかたちでお返しするのが本の虫の矜持なので、せっせと付箋を移しましたぞ。

 面白かったのは間違いないんだが、この小説には、やや未消化な部分、都合のいい偶然が目につく。そこに違和感が残った。だが、これは「BOOK3」への伏線や導入部なのかもしれない。そんな気もするので無視をしてもいいのかなぁとも思う。
 物語とは関係ないのだが、主人公の天吾という若者がゴーストライターなんだけど、彼を通して村上春樹の小説作法が随所で披露されている。これはためになった。

 でもね、ワシャの中では絶賛をするところまでいっていない。村上春樹を読みきれていないのだろうか。200万部を売った大ベストセラーではあるので、もう少し読み解いておかなければと思っていたところに、ふらっと立ち寄った本屋で
村上春樹研究会編『村上春樹の「1Q84」を読み解く』(データハウス
永江朗他『村上春樹1Q84』をどう読むか』(河出書房新社
 という本を見つけた。早速買いましたぞ。その同じ棚に
宮川俊彦『読書感想文書き方ブック』(ディスカヴァー)
という本があった。帯に「[2009年夏休み]小学校課題図書に完全対応」と書いてあったので、読解力を一から叩き直すために、これも購入。ううむ、小学生向けに書いてあるので、漢字にはすべてルビがふってある。字も大きくて読みやすい。これで勉強して『1Q84』を読み直すことにする。

 そうそう、またネットでダブって本を頼んでしまった。昨日の朝刊に
佐藤優功利主義者の読書術』(新潮社)
の広告が載っていた。早速、注文したのだが、1回目の注文の途中でパソコンがフリーズしてしまい、再度、やり直した。午後になって注文確認メールが届き2回注文していることが判明したので、キャンセルしようと努力したんだが「e−hon」では受け付けてもらえなかった。だからこの本が2冊届く。仕方がないので、また、パセリくんに相談しようっと。