京都メモ(山鉾巡行の話)

 17日(金)の山鉾巡行を見るために、地下鉄を乗り継いで河原町御池の交差点に顔を出したのが午前10時20分だった。この交差点に先頭の長刀鉾が差し掛かるのが午前10時35分頃ということで、朝早くに鄙を出発してきましたぞ。
交差点の東南の角で人混みに紛れて待つこと暫し、時間どおりに長刀鉾河原町通を上がってきた。京都風とでも言うんでしょうか、実にゆっくりとした緩慢な行列でやんすね。江戸っ子(え?)のワッチにはどうにもケツがむず痒くなっちまう祭ですぜ。コンコンチキチンコンチキチン……お囃子の音は風情があっていいですな。いかにもたこにも京の夏といった雰囲気が醸し出される。そして辻回し、20tもある鉾を車輪の前に敷き詰めた竹に水を撒き、その上を滑らせて方向転換する。これはなかなか迫力があった。
ぼーっと見ているのもなんなので、仲間1号が缶ビールを買ってきた。蒸し暑いのでビールの美味いことといったらありゃしない。つまみはないかと言うと、仲間2号がベビーサラミを鞄の中から出しよった。準備のいいヤツだ。350ccなんてあっという間だ。追加のビールを買いに行こうということになって川原町通を少し下る。すぐにカフェテラスがあって、1号が「ここで買った」という。確かに店の前に縦型ガラス4面冷蔵ケースが置いてあって、その中にビールがたっぷりと冷えてまんがな。1号が「また買いに来ました」というと、店のおねーちゃんが愛想よく「毎度ありがとうございます」と言う。ビールを受け取って、再び路上で「カンパーイ」して呑んでいると、さっきのおねーちゃんが「よかったらここ座ってください」と一組だけ店の前に設えてあるテーブル席を勧めてくれた。
「いいの」
「空いてますからどうぞ」
「それならもっとビール呑んじゃうね」
「お願いしまーす」
 ということで、ワシャらは昼前から河原町通で呑んだくれたのであった。山鉾巡行は最初の「長刀鉾」だけしか覚えておりません。もしかしたら他のは通ってないかもしれません(笑)。