年寄り天国

 今朝の朝日新聞がおもしろかった。「天声人語」とか「社説」は相変わらずど~でもいいが、中の普通の記事に引っ掛かる内容のものが多い。

《伊吹元衆院議長、政界引退へ 最年長83歳、当選12回》

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021062800442&g=pol

 上記は「JIJI.COM」の記事。朝日の記事がいいんだけど取りあえず見当たらないし、またチラミセでムカつくのもいやだからね。

 新聞紙のほうから書き写す。

衆院議員では最高齢で事務所スタッフも高齢化しているため、後継を選んで世代交代をはかるという。》

 10年遅いわ!いくら健康でも80歳ともなれば、耳も遠くなり、目も霞んでくる。頭だって若い時と比べれば回転は鈍くなっている。83歳で代議士をやっているなど国民をバカにしているとしか見えない。さっさと世代交代をしろよ。

 衆議院議員80超えは5人いる。まず伊吹氏、資金パーティーをやってコロナ感染した竹本直一(80)親中派の巨魁二階幹事長(82)、麻生財務相80)、細田派の衛藤征士郎(80)である。みんなまとめて要らないよね。

 一応、自民党衆議院比例区73歳定年制を導入している。でも、この人たちはみんな選挙区から当選しているので、その定年制には引っ掛からない。

衛藤征四郎氏は一年前に「73歳定年制は見直せ」と気炎を上げている。これね。

衆院比例 自民の「73歳定年制」は見直すべきだ》

https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200630/pol/00m/010/002000c

 衛藤氏の擁護論はこうだ。

①日本は高齢者が多い。高齢者の権利をしっかり守るためにも後期高齢者議員は必要だ。

②国権の最高機関である国会を構成する国会議員に年齢差別があることは社会に悪い影響を与える。

自民党の定年制を見直せば、高齢者もいつまでも現役で現場で汗を流す、という刺激にもなる。

④戦前、戦中、戦後の厳しい時代を体験した国会議員は貴重だ。

⑤地域の声をしっかりと国会に届けるのは長い経験を持つ高齢者議員だ。

 

 この毎日新聞の記事もチラミセなのでここまでしか写せなかった。しかしここまででも突っ込みどころが満載だ。まず①である。高齢者の権利は充分に守られてきた。これからは将来の日本を背負っていく子供たちにどれだけ手当をしていくことが大切か、あるいは子育て世代をどう支援していくか、申しわけないが後期高齢者議員には肌感覚としての子育ての苦労、子供の苦悩などまったく理解できないだろう。投票率の高い年寄り優先はそろそろ卒業してもいい。

 ②は随分な言い方だねぇ。さすが国会議員という特権の上に長期に胡坐をかいてきた方だけのことはある。国会議員が定年制を敷くことは年齢差別で、下々の一般社会における定年制は差別じゃないってところが笑える。

 ③、大多数の高齢者は、現場で現役でずっと働きたいなんてことは思っていない。それは国会議員のような特権階級でないからである。いくら庶民ぶっても化けの皮はめくれている。

 ④、ジジイの苦労自慢でしかない。

 ⑤、高齢者議員は、耳が遠くなっているから地元の声が聞こえない。当然のことながらフットワークも悪いから地元の声は通らない。

 まぁ一般社会では60歳から65歳くらいで仕事をリタイアする。確かに経験は豊富になるけれど、その分仕事もしなくなる。前向きな社員職員というのは1割もいないだろう。だから定年制がある。国会議員だけが別であるとは到底思えないし、心身の衰えはどれほど鍛えていても寄る年波には勝てない。

 晩節を汚さず、老醜を晒さず、引き際の美学を見せてみなさいよ。お爺ちゃんたち(笑)。国会議員は比例も選挙区も全部含めて73歳定年でいい。それでも一般社会と比べれば8年も長いんだから。

 

 いけないいけない。1つ目でけっこうかかってしまったわい。その他にも津田大介とか電話頭くんとか笑えるネタが満載なんだけど、またの機会にしたい。ごめんちゃい。