夢の話 その2

(上から続く)
 場面は突然飛ぶ。JRの線路の南側に広い田んぼがある。そこで同じ会社のMという男と立ち話をしている。Mはその田んぼを埋め立てて家を建てると言う。ワシャは「家を建てるのはいいけれど、埋め立てから少し時間を置いたほうが地盤が安定するのではないか」というようなことを助言していた。
 また、場面が変わる。白い無機質な階段がある。そこを急いで昇っている。いや、下っている。違うな、階段を移動しているのだが、昇っているのか下っているのかが明確ではない。ただ、階段を急いで走っているというイメージだけが残っている。
 夢はもっとたくさん見たような気がするが、覚醒してから、意識が動き出すまでの間に、まどろみの中で溶けてしまった。辛うじて記憶に引っ掛かっていたのは3つだけだった。
 さて、ワシャは何冊か「夢占い」「夢判断」の本を6冊持っている。それで、今朝の夢を診断してみよう。
 まず吉田茂とか金丸信とか著名な政治家が出てきた。『浅野八郎の夢判断』(日東書院)には、政治家が出てくると「昇進などの朗報がある」と書いてあったが、これはないね。自民党の大物がずらりと並んでいたので、あるいは都議選の敗北を告げにきたのかもしれない。だって、朱色というのは敗軍平家の色でしょ。今まで着ていたシャツを脱いでたたむという行動は、いかにも象徴的ではあ〜りませんか。
 家を建てる相談というのは、『夢占い』(主婦の友社)によれば、「財産がふえることをあらわしている」のだそうな。でも、それも、いつも素寒貧のワシャにはなさそうだな。
 階段というのは、現在の夢主の健康状態をあらわすんだとさ。階段を下りるのは体力の快復を、昇るのはストレスの高まりをあらわすという。ワシャの場合は昇っているのか下っているのか判らない状態なので、体力が快復しそうで快復していないというまどろっこしい状態にあることを示している。う〜む、当たっているような気もする。